スタンドとカビの性質を併せ持つ『グリーン・デイ』は死体を苗床に射程を拡げていく。崩れていくナランチャをミスタの機転が救った。本体を叩くよりもまず脱出が先決と判断した一行は車を探す。そしてセッコが始動する。
ブチャラティは違和感を覚えミスタを走らせるが、何と階段が沈み始めた。体が沈めばカビに喰われる。「別の能力」。敵は地中に潜んでいる。何とか壁に手をかけるブチャラティ達だが、この相性抜群のコンビを退けられるのか。
敵が地中を潜るスピードは速い。ミスタは足止めを試みるが逆に負傷する。迫りくる敵を引き付けブチャラティは走った。車に目もくれず、高所から飛び降りる。勢い余って地中から飛び出す敵に、ブチャラティの拳が刺さった。
車中、ジョルノはブチャラティが到底信じられないような重症である事に気づく。だが本人は意に介していない。それどこか体温と脈が…。今動いているのは偶然なのだ。それももう終わる。次の瞬間、カビた死体が車に激突した。
カビた遺体はヘリから落とされた。ローマ中に被害が及ぼうとチョコラータはそれを楽しむだろう。ジョルノとミスタは協力してヘリを止めた。地中から迫るセッコはブチャラティに任せ、二人はチョコラータを始末するのだ。
近距離戦はセッコがブチャラティを上回っていた。カビの不利が無いとは言え苦戦を強いられる。一方ジョルノの能力で空中に固定されたヘリの中、「ピストルズ」はチョコラータを見つけられない。逆に八つ裂きにされてしまう。
「ピストルス」が捕獲されミスタは倒れた。ヘリに潜むはずの敵を叩くしかない。ジョルノが向かい、そして不意に現れたソレは、自らの身体を細切れにしたチョコラータだった。医学と「カビ」の能力がそれを可能としたらしい。
落ちるジョルノ。NO.5が寄越す弾丸を樹木に変えヘリへ伸ばし堪える。しかし樹木はすぐにカビて朽ちた。今度こそジョルノは…。嗤うチョコラータを、直後弾丸が貫く。朽ちた樹木が元の形に戻ったのだ。カビが消えていく。
動かぬ敵の生存を、ジョルノは指摘する。事実チョコラータは生きておりミスタを人質にした。だが先の弾丸が生命と成りチョコラータの頭部を食い破る。既に詰んでいたのだ。そして7Pに渡りパンチを叩き込み、今度こそ決着。
闘いの最中、セッコはチョコラータより二件の留守録を受け取っていた。一件は勝利を予感させるもの、しかしもう一件は…。「コロッセオ」の秘密を託されたセッコは駆ける。ブチャラティはこの強敵を仕留められるのか。