ACID BAKERY

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所詮は覇王の資格ではないのだ

特記事項 / 『ベルセルク 黄金時代篇T 覇王の卵』

男 4 人で鑑賞。

結論から言うと「面白かった」。確かに巷で言われてるように CG 臭さに難があったり展開が駆け足だったりしたけど、原作の重要な部分を吸い上げて、映像化に適した形に仕上げていたように思えました。気になった点と言えば、原作序盤の「黒の剣士編」が削られている所為でゾッドというモンスターの登場が唐突に思えたところ。前知識が何にも無い人が観たら、「これファンタジーだったの?」と驚くかも。まあ、ファンタジー映画って言ってるのにそれはどうなのかと思うけど。ただ、冒頭にほんのりとでも良いから「怪物や魔法」の存在を匂わせるような描写を設置しておいても良かったかも、とは考えてしまう。

ちなみに本作の見所を強いて 2 点に絞るなら、「OP」と「キャスカのヘアヌード」。平沢進氏は相変わらずの仕事っぷりで、一発で没入させてくれる。そして何気に驚いたのが、添い寝していたキャスカが惜しげもなくヘアヌードを披露してくれた点。アニメでヘア描写って『トップをねらえ!』と『パーフェクトブルー』くらいしか知らないんですけど、普通に出していいんだ。マジか。パンフレットのインタビューを見る限り、原作にあるエロシーンも再現するみたいだし、スタッフ陣は徹底的にやり抜くつもりらしい。もしかすると BD では陰毛が外れるかもしれない。

バズーソ戦でのガッツの打ち込みが、「アクションゲーで初心者が同じボタンを連打しまくってガードされてる」みたいで笑ってしまった。でもゲームの進行上モブキャラが「すげえ打ち込みだ!」とか言うの。でもあの上段からの連続打ち込みは原作通りなんだよね。

そういえば結局、この映画はどこまでやるの? 三部作として蝕までやるんだなとは思うけど、 OP でシールケとか出ていたし、事前の情報通り「ベルセルクサーガ」というプロジェクトは、原作を全て映像化する気だと考えてもいいのかしら。それとも結局黄金時代篇だけで、蝕後のキャラ絵は原作の紹介という意味合いでしかないのか。今日の上映は平日とは言えガラガラだったけど、興行収入とかどうなんだろう。みんな儲かってうはうはで、「ロストチルドレンの章」とかやって欲しいんだけど。ガッツとゾッドの再戦が映像で観たいんだ!

余談。当日まで未開封と決めていた前売り券特典のベヘリットは、緑色でした。友人は青。所詮、覇王の資格は無いということか。

雑記事項

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