ACID BAKERY

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SVC : 20th STAGE

結果 : 【あいこ】

サザエさん : 5 / キュアピース : 8 / あいこ : 7

解説 : SVC もついに 20 戦めという大きな節目を迎えた。しかし結果は「あいこ」……。いや「しかし」は不要だろう。世紀のジャンケン対決、その 20th STAGE に相応しい内容だった。そう、今回のあいこはただのあいこじゃあない。まず何よりも先に触れておきたいのは、サザエさんの見せた、そのあまりに強い攻撃の姿勢だ。前回の勝負、サザエさんはパーを封じられていた。その結果二択に追い込まれ敗北を喫した訳だが、それでも制限されていたパーを取り戻す事ができたんだ。これでキュアピースの頭には「無いとは思うがパーが出せない訳ではない」という楔を打ち込む事ができた。パーを強烈に意識させる事でキュアピースの思考を誘導する作戦なんだ……とぼくは考えていた。だがどうだ。今回、サザエさんは再度パーを出した。これでは来週またパーが出せない状況になってしまっているッ! ベテランらしからぬミスなのか? いや、違う。恐らくそこには 2 つの意味が隠されている。 1 つ、単純に「まさかパーを出してはこないだろう」と考える相手の「意外性」を突く意味。そして 2 つ、「パーを制限される」という状況を再現する事で、不利な状態で敗北した過去の自分を乗り越えて克服するという「挑戦」の意味だ。なんという精神力だ。ベテランの地位に甘んじる事の無い高潔な一手だ。下手をすればまた一勝をくれてやる結果になるかもしれないというのに……。悔しいがグッときてしまったよ。だが対するキュアピースも負けてはいない。何といっても今週のサザエさんの出したパーを見事さばき切ったんだからな。キュアピースの傾向と手数の観点からいって、今週はグーかパーのどちらかを出すと決めていたんだろう。サザエさんもそう読んだからこそ大胆な攻撃に乗り出した。だがキュアピースは、自分のグーから「敗北のニオイ」を嗅ぎ取った。実際、キュアピースはグーで結構負けている(ここまでキュアピースのグーの敗率 50 %)。繰り返しになるが、ここ最近のキュアピースの成長ぶりには目を見張るものがある。そしてサザエさんもその成長を目の当たりにしているからこそ、全く手を抜いていない。……驕ることなく攻め続けるサザエさん、そして堅牢な防御力を手に入れつつあるキュアピース……。 SVC も 20 戦めに入り、その勝負内容はさらに激化している。来週は見逃せない戦いになるだろう。

これまでの戦績

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