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アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』第 26 話「神となった男」

原作との比較こちら

雑感

本当に……本当に……「ありがとう」……それしか言う言葉がみつからない。半年前、色々なアニメが同時に始まって、観て、終わったけど、本作はもっとずっと長い間観てきた気がする。何でだろうか。何度も繰り返し観たからだろうか。アニメ化自体をずっと夢見てきたからだろうか。人の手で自分の夢が叶えられる喜び。一週間を待ち遠しく思える喜び。毎週毎週本当に目を皿のように出来た半年間だった。勿論、自分の中で思い描いていたイメージと実際の再現が異なって残念に思う事もあったし、拾われていなくて不満に思う所もあった。でも多分それは演じている人たちやスタッフの皆さんにもあった筈で、そういう各々の『ジョジョ観』が混在していて、綯い交ぜになって、押し合いへし合いをしたからこそ生まれた「力強さ」だったと信じています。初めて第一部の OP を観た時は、正直「ネタに走ったか」とか思ったんです。「ジョジョ」「ジョジョ」言ってっから。今では思い出せない感情だけど、多分あの時はまだ「『ジョジョ』のアニメ化」に期待感と一緒に懐疑心もあった気がする。どうせ無理だろうと。でも OP を見終わって、残念に思う傍ら、どうも余韻というか残響が消えなくて、巻き戻して見直して、歌詞の意味や曲の素晴らしさ、映像とのマッチングをちゃんと受け取る事が出来て、恥ずかしながら泣いたんです。多分、あの時から本当に本腰を入れてアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』を観始めたんだと思います。っていうのもあって、最終話のあのシーンで『その血の運命』がかかって、ああ……走ってきたなと深い感慨が湧きました。カーズを宇宙にぶっ飛ばしたのは、そういうこれまで駆け抜けてきた「『ジョジョ』という存在そのもののエネルギー」だったように思えて、本当に素晴らしい最終回でした。最後の棺桶や獄中に関してはもう何も言う事がない。あいつらは来るべき時の為に、狭い箱の中で力を蓄えているのだろう。お疲れ様でした。ありがとうございました。万雷の喝采を。

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