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『孤独のグルメ Season4』第 2 話「中央区 銀座の韓国風天ぷらと参鶏湯ラーメン」

あらすじ : 五郎が見つけた一件の店。そこは銀座であり、新橋でもあると言えた。しかし疑問が一つ浮上する。「銀座であり新橋でもある」ということは、つまり銀座でも新橋でも無いのでは……? 整理してみよう。銀座であるということは、新橋ではないはずだ。しかし新橋であるとするなら、もちろん銀座ではない。このすべてがあやふやな世界で、それだけはただ一つ確実な真実だ。だが銀座で無いとするなら新橋であるというロジックは早計だろう。ならば新橋でないとするなら銀座であるというロジックもまた早計だ。銀座であるという事実と新橋であるという事実は同居しえない。ならば前提であった「銀座であり新橋でもある」というロジックが間違っている? ここは銀座か新橋か、そのどちらかであり、或いはどちらでもない……? 五郎は決意と同時に歩を進めていた。あの店に入りさえすれば、疑問は解消されるはずなのだ。そう、入ることができさえすれば……。

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