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『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』 第 37 話「ホル・ホースとボインゴ その 2」

ホル・ホースとボインゴのコンビッ! 「予言」の能力が「拳銃」という攻撃力を得てパワーアップ、したかに見えて、その実お互いの強みを打ち消し合ってるのではないかという話を前回した。どれほどの攻撃も「予言」に無ければ成功せず、「拳銃」という強みが逆に予言の幅を狭めているのではないか。だがそれでも「トト神」は予言する。薄氷の上を歩くような状況であろうとも、「活路はある」と保証してくれる。ボインゴというあまりに脆弱な少年が、その脆弱さ故、人生に絶望しないためにこの能力を発現させたのかもしれない。さあ、持ち味も半減し、兄弟のような絆とはほど遠い二人。しかしこのコンビはジョースター一行に勝つため、死力を尽くして挑んでそして負けるのであるッ! そりゃあもう酷い負け方するんだからッ!

「正午きっかりに撃ち込んだ弾丸が承太郎を殺す」という予言は、「正午きっかり」を遵守しなかったために、射手ホル・ホースへと跳ね返った……のではない。「トト神」には、「時計が正午を指し示した時」、「パイプに撃ち込んだ弾丸が」、「脳天をブチ抜く」と予言されている。予言は外れた訳でも、忠実に遵守されなかった訳でもない。最初からホル・ホースは自分で自分の脳天を撃ち抜く運命で、予言はそれを示していたのである。なんとも酷い結末ではないか。活路を示すスタンドが、「勝ち目などない」と言ってのけたのだ。ボインゴの驚きようから言って、こんなことは通常ないことなのだろう。概ね勝てるのだ。だからオインゴ・ボインゴ兄弟は今まで上手くやってこられた。そして弟は言う。「あんな強運の持ち主に勝てるのは DIO くらいだ」と。あの兄弟のことだ。 DIO を出し抜くために予言をかましている可能性がある。で、今回と同じように「勝てない」と予言されてしまったのだろう。そういえばワンチェンは DIO を「とんでもない強運の持ち主」と占っていた。「強運」が運命の強度を指し示す言葉であるならば、承太郎と DIO という両極の強運がぶつかった時、果たして何が起きるのだろうか。

さて、ちゃっかり無傷で生還したボインゴだが、イギーによって酷いオチをつけられてしまった。これで終わりというのも可愛そうなので、とりあえず日本で漫画家デビューなんぞしてみてはどうだろう。

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