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『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』第 10 話「イタリア料理を食べに行こう」

恐らく三大「この話をアニメ化して欲しかった」にエントリーされるであろうエピソードがついに映像化である。仗助と億康がふと立ち寄ったイタリアンレストランでの顛末が描かれる、原作でも屈指の人気エピソードだ。……が、個人的にはいまいちな仕上がりだった。これは原作を読む上での解釈の仕方なのだろうが、トニオさんの表情や台詞回しが抱いていたイメージと違ったのだ。トニオさん、あそこまで片言かなあ。あと仗助がいちいちイチャモンをつけてくるのに対してムッとした表情を作ったりしていたが、これもちょっとイメージと違う。「食べるのやめろ」という仗助にトニオが表情を消すくだりは原作にはあるが(あそこでトニオさんが実際に何を思っていたかはともかくとして)、あれはあくまで読者に彼が怪しい、新手の悪性スタンド使いだとミスリードさせる演出の一環でしかなく、当のトニオさんは全くの平常心だったと解釈している(でも「密漁海岸」のトニオさんはそういうリアクションしそうではある。そこんところを加味した結果なのかも)。ただ今回の話に関してはアニメ化が悪いという訳ではなく、読み手によって変化し得る原作への印象、その不幸な不一致なのだ。

あと皆、気軽にトニオ・トラサルディーで料理が食べたいとか言うけど、自分も含めて回りの客が次々と体の変調を訴えた挙句に肩が抉れるほどの垢を擦り出したり目玉とか大腸が飛び出してきたりするんだぜ。覚悟は出来てんだろうな。

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