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『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』第 15 話「偉大なる死(ザ・グレイトフル・デッド) その 1」

全ての命はやがて死ぬ。中でも避けようのないものが「寿命」であり、しかし誰もがそこに到達できる訳ではない。誰かの敵意かもしれないし、事故かもしれないし、自然災害かもしれないが、とにかく最期まで生を全う出来る命ばかりではないのだ。だからそんな世界にあって「ザ・グレイトフル・デッド」はある意味で優しい。老いさせる力。それは生を全うさせる能力と言っていいからだ。

ということで、ヤバい。ペッシとの戦いこそミスタは制したが、プロシュートは自らも老いさせる事で奇襲を成功させた。見事な暗殺返しだ。面白いのは、原作ではここの登場シーンまではプロシュートの姿が黒塗りになっていたこと。アニメではだいぶ前からビジュアルが判明していたが、それが全くドラマを緩めていないどころか、むしろインパクトを高めているとまで感じる。勝手な印象だが、ここまで衝撃を与えてくれるキャラクターなのだから仲間の一人くらいブッ殺されても仕方がないとさえ思ってしまう。ということでミスタがヤバいが、しかしそのか細い一手はブチャラティへと繋がった。ならばやってくれるのがこの男。いやもう、この最初から圧倒的スケールでチームを圧倒するプロシュートに「やり返す」ブチャラティの流れが熱すぎる。そして最期の一手は決死のダイブ。覚悟の男を倒し得るのは、それ以上の覚悟しかない。覚悟はいいか? 一週間もあれば出来るはずだ。

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