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『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』第 18 話「ヴェネツィアへ向かえ!」

列車戦と並ぶと個人的には思っている六部指折りのアニメ化待望シーンが今回の話だ。原作を知らない人間でも「根掘り葉掘り」のくだりは聞いたことがあるのではないだろうか。何が面白いって、ギアッチョ自身は真面目に怒っているからだろう。本編に関わりが無いにも関わらず、本人が余りに苛烈に真剣に怒るものだから見入ってしまう。取るに足らない「激高」をショーにまで仕立てる男、ギアッチョ。こいつが凄いのはバトルも面白いところだ。

ギアッチョの「ホワイト・アルバム」は「冷やす」というシンプルなもの。その単純さと、それ故の強力さは 3 部を思わせる。またメローネと(アニメ版に限った話ではあるが)リゾットが護衛チームの情報をメローネにどうにか渡そうとしていた点が感慨深い。「あいつなら何とかするだろう」という信頼が伺えるからだ。そして確かに、それが可能だと思える程にギアッチョは強い。成長を遂げようが関係なくジョルノの能力を封殺してしまう相性の悪さも堪らない点と言える。そんな最悪な敵を相手に出来得る限りの工夫を凝らす二人と、しかしどれほど引き剥がされようが追撃の手を緩めないギアッチョのタフさと執念が絡み合うスピード感が凄まじい。前半戦でこれなのだ。来週はどうなってしまうというのか。

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