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『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』第 35 話「鎮魂歌(レクイエム)は静かに奏でられる - 2」

レクイエムの効果によってスタンドパワーがアップしていた。むしろ軽い暴走状態にある。それに合わせてか、ナランチャの死亡フラグの立て方もパワーアップしていた。馬鹿にされるのも悪くない相手がフーゴになっていたし、アバッキオについても触れてしまう。アツアツのピッツァも食いてえ! ナラの木の薪で焼いた故郷の本物のマルガリータだ! どうしたナランチャ。そんなに生き急いで……ナランチャ――――ッ!

急ぎジョルノが治す。だが間に合わなかった。肉体は元に戻っても、魂が既に離れている。即死だったのだろう。苦しまなかったはずである。そしてここに来てフーゴが再登場した。台詞も何もなく、肩を落として歩く彼は、狭い路地で孤独に空を見上げ、そこには「エアロ・スミス」。……に似た模型飛行機だったのかは分からないが、とにかくフーゴの心に去来したものは言わずもがなだろう。そしてアバッキオの元へも。原作ではあっけなさすぎるくらいの扱いだった者達への鎮魂歌が、アニメ版スタッフの心意気と共に過ぎ去り、天へと昇っていく。

そして怒り。後はもう怒りだけ。どこかへ潜むボスへの怒りを燃やし、矢を追って走るのだ。

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