ACID BAKERY

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京都アニメーション放火事件について

無力感に支配されるだけで何も言えることがなかったので特に何か書くつもりも無かったんですが、ようやく考えが定まりました。酷い散文になると思いますが、ちょっとだけ思いついた事を書きます。本当にちょっとだけ。

まず思った事として、やっぱり「他人を害そうとする力」の方が圧倒的に強いんだなと。何をいまさらと思われるかもしれませんが、悪意っていうものは本当に強い。予想して備える事は出来ても、基本的に成す術がないものなんだと思います。でも、だからこそなんですよ。簡単に何もかも奪ってしまえる力を持ちながら、たぶん皆がそんな力を持っていながら振るわずにいる。そんなのは「出来て当たり前」のことなのかもしれませんが、皆がそんな極当たり前の振る舞いをしてくれているおかげで世の中は何とか保たれているんです。それってきっと皆が考えているより凄い事なんじゃないかと思う訳です。

言うほど良い世の中ではないだろうし、改善の余地なんて幾らでもあるし、件の事件と比べれば些細であっても日常的に悪意を振りまく人はありふれてます。特に誰かを思いやっている訳ではなく、たまたま悪事を働いていないだけなのだと、もしかすれば大多数の人がそうかもしれない。それでも、社会規範に沿って日常を生きている、当たり前の事として「悪いことをしない」というのは、絶対に誇っていいことだと思います。きっと日常というのは、そういった極々小さな、平凡な賢明さがより集まる事で護られている。だからこそ、その力が京都アニメーションを護る結果に繋がらなかったのは心の底から残念でならないのですが、それでも、今後とも今まで通り、ただ普通に生きていくだけで、我々は何かを陰ながら支られるのだと信じます。

我々は決して無力ではない。そして我々に、誰かを支え得る力を与えるもの、その決して少なくない部分を、趣味や、人からみれば取るに足らないこだわりが占めている。だから僕の場合は『けいおん!』なんかがそれだし、「『けいおん!』が好きだから」という、小さな希望をモチベーションの一つに、これからも悪いことをせず、日常を維持することに尽力しようと思います。そしてもしちょっとでも余力があるなら、その力を京都アニメーションへの支援という形でお返ししたい。

火災によりお亡くなりになられました京都アニメーション様の方々に、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。またご遺族の皆様には心よりお悔やみを申し上げます。そしてお怪我をされた方々に関しましては、少しでも早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

京都アニメーションを始め、日常を守ってくれている方々に対し「ありがとう」、ただそれだけが言いたい文章でした。

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