「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」、強し。この能力の何が厄介かと言えば、「能力の対象となった人間から無重力状態が伝播する」点でしょう。そして無重力化で保護無しに生存できるように人間は作られていないので、そうなると能力の二次被害が勝手に敵を追い詰めてくれる。ある意味で自動追尾型スタンドっぽさもありますね。もちろん射程距離自体は存在するし無重力の影響は本体も受けるのでリスクが無いではないですが、ウェザー・リポートのウェザー・サポート無しに、果たして倒せたのだろうかと思いたくなるほど。しかも金属部品をセットして弾丸として射出できるオプション付き。もう応用力とかじゃないだろ。なので、このスタンドの強力さは「ホワイト・スネイク」の中でも結構自信のある部類だったのではないかと考えます。ラスト、プッチ神父にしては迂闊と思えるほど無警戒に徐倫たちの前に姿を晒してしまったのは、その自信の裏返しだったんでしょう。負けることはないだろうと。そしてそうはならなかったわけだ。