「ヨーヨーマッ」！それが奴の名前！ 攻撃の秘密は溶解力の高い唾液で、これを「敵が見ていない隙に」色々な手段で付着させる、ただそれだけを執拗にやるスタンド！ ところで五部の「トーキング・ヘッド」といい、「喋れなくなる」ことで陥る危機はわざとらしいほどに厄介で危険度が高いものとして描かれていますね。ギャグを挟みやすいというのもありますが、やはり他人とコミュニケーションが満足に取れない状況というのは、荒木先生の中でも根源的な恐怖として認識されているのかなと思います。怖いよね。声が出なくなったらと想像すると。
ただ個人的にこの戦いに面白みが欠けると思うのは、「ヨーヨーマッ」の攻撃能力とアナスイの反撃が上手く噛み合っていないからでしょう。カエルと繋げて無力化という方法が反則過ぎるのもあって攻略した感がどうにも薄い。まあここからこの反則スタンド「ダイバー・ダウン」でも容易に勝てなくなってはいくので、まだこのくだりはアナスイのキャラ紹介と言ったところなのかもしれない。傲慢な男がゾッコンな女に対してだけ強気に出られないのはスカッとするぜ〜！ 関係ないけど「用意をするんだ。てめーがこの世に生まれて来たことを後悔する用意をだ！」は大好きなセリフです。
あ、『メサイア』削られてなかった。よかったよかった。