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『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』第 24 話「脱獄へ…」

あ、劇中でネタバレされる映画が『シックス・センス』じゃなくなってる。なぜだ……あの映画に何か重大な秘密でもあるというのか……。まさかとんでもない叙述トリックが使われているとでもいうのだろうか……。

ではミューミュー戦決着の巻。あんま関係ないけどアニメ版のミューミューは妙に可愛い。最近『RWBY』観たからシンダーのイメージが働いている可能性があります。そんなミューミューですが、スタンド使いを封じる役目を仰せつかってはいるものの、配下にスタンド使いがいるというわけではないようです。能力の影響下にあるとはいえ、自分の手でトドメを指しに行こうとして見事に返り討ちにあってしまいました。スタンドが強力無比なだけに戦闘力そのものは低く設定してあるところでバランスを上手く取っている……とは正直思えないのですが、それでも今のジョリーンであれば制限付きであっても、直接やり合う分にはさほど強敵でもないようです。ええと、3 つしか新しく物を覚えられないけれど、視点を広く持てば状況を 「1 つ」の像としてカウントして貰えるようです。どうなんだそれは! 一度忘れてしまったから目の前にいる敵を認識できない理屈も全然わかんないよ! でもいいんです。些末なことですって。この抜け道が無ければこの後の二進法攻略のくだりも無かったわけですから。正直もっとやりようがあったと思うんです。 3 つがどうとかにせず時間制限だったりすればもっと理路整然とした能力バトルが描けたかもしれない。しかしそれは凡庸なアイディアでしかない。分かりにくくとも「3 つ」というキーワードだからこそ、絵的な面白さと解決の妙が生まれたのです。しょうもないロジックなんぞ糞くらえ! 謎解きの、説明不能のカタルシスを描けるからこそ『ジョジョ』は「ジョジョ」という一大ジャンルを作り上げるに至ったんです。そこを理解できない数多の「能力バトル」が、今日も泡沫の如く浮かんでは消えていく。

さて。『ストーンオーシャン』シーズン 2 もこれで終わり。石作り(プリズン)の海をブレイクして、プッチ神父を追えッ!

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