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『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』第 29 話「アンダー・ワールド」

「刑務所で鍛えられている」ことへの信頼感がとんでもないプッチ神父が見所である今週の『ジョジョ』。どんな逆境をも跳ねのけるために、みんなも囚人になろうぜ。

さてヴェルサス戦も大詰め。病院の地下が大分拡張されていますが、事実を掘り起こす能力の一種として地下空間が出来上がるのなら、何か別の使い方もできそうな能力ですね。トンネル掘るとか。あとは……トンネルを掘るとか。そんなわけで「アンダー・ワールド」は土地の記憶を掘り起こして、事実を再現する。事実は事実なのでこれを変えることはできません。ただし事実に背かない範疇であれば行動は自由。なので過去の悲惨な事故の再現である限り、生還者の存在も再現されると。生還者が座っていたシートに飛びつくジョリーンたち……しかし寸前、無関係の子供たちがヴェルサスによって「生還席」に放り込まれました。助かるためには子供たちを犠牲にせねばならず、仮にそれが出来ても「誠の心」を失ったジョリーンたちなど恐るるに足らず。汚い。これは汚いヴェルサス。さすがディオの息子。勝ったッ! 第 6 部完! にはならず、ジョリーンとエルメェスは誰をも犠牲にすることなくこの困難を乗り越えたのでした。「ダイバー・ダウン」の万能さにあれこれ言ってきましたが、この「キッス」の応用は個人的に好きですね。シールで増やされたものも「事実」の一部である以上、矛盾なく被害を免れる。トンチが効いている。

っていうか今回はヴェルサスどうこうよりプッチ神父がずっとうるさかった。お前なんなんだよ。なんか知らんけど機嫌が悪くてずっと横で文句言ってる上司みたいによ。かわいそうにヴェルサス。生まれも育ちもかわいそうで、今もずっとかわいそう。あまりにかわいそうなので、プッチ神父の懐からディスクを盗んだことも許してあげよう。来週、これでとんでもなく酷いことになるけど、許す。

それは「ヘビー・ウェザー」。ウェザー・リポートの隠された記憶であり、スタンド能力に悪魔の真価を与える鍵。

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