虹橋学園（にじはしがくえん）にかよう司馬司（しまつかさ）は、どこにでもいるふつうのおんなのこ。そんな司（つかさ）のまわりにはすてきな子ばかり！ クラスメイトにはおさななじみの 八平田鈴（やひらたすず）と生徒会長（せいとかいちょう）の菊千代樹（きくちたいき）がいて、野球（やきゅう）がだいすきな後輩（こうはい）の片山衛（かたやまえい）、リッチな先輩（せんぱい）の丘本素勝（おかもともとか）、そして高等部（こうとうぶ）には久蔵大和（ひさくらやまと）さん。そんなステキなみんなと、へいぼんな生活（せいかつ）をおくっていたんだ。だけどあるひとつぜん、ふしぎなであいとともにたいへんな運命（うんめい）にまきこまれることになっちゃった。もうふつうのおんなのこじゃいられない!?
こことはちがう「夜の園（よるのその）」というせかいからやってきたマニーは、司（つかさ）が「えらばれし七人（しちにん）のプリキュア」のひとりだっていうからさあたいへん！ とくべつ人生（じんせい）にふまんもなければ変身願望（へんしんがんぼう）があるわけでもない司（つかさ）は、めんどうごとにまきこまれるのはごめんだとおもってむしをきめこもうとしたんだけど、たたかわなければみんなにきけんがおよぶと脅迫（きょうはく）されて、そのおもいこしをあげたんだよ。
そしてそのときめのまえにあらわれるモスキーというおとこ。おかされる、とおもった司（つかさ）は警察（けいさつ）に通報（つうほう）しようとするんだけど、どうやらモスキーのしゅびはんいは高校生（こうこうせい）からだったみたいでひとあんしん。それはさておき、モスキーは「マニーをわたせ！ さもなければおまえのおやきょうだいをころすぞ」といっておそいかかってきた！ おんなこどもにそんな暴言（ぼうげん）をはくだなんてゆるせない！ 司（つかさ）は護身用（ごしんよう）にけいたいしていたさいるいすぷれーやおりたたみナイフでわりと善戦（ぜんせん）するんだけど、やっぱりいっかいの女子中学生（じょしちゅうがくせい）とじょうきをいっしたばけものではこんぽんてきに戦力差（せんりょくさ）がありすぎるみたい。
そのとき、じたいを静観（せいかん）していたマニーが「司（つかさ）！ プリキュアカードで変身（へんしん）するマニ！」とさけぶ。ここはしたがうしかなさそうだと、司（つかさ）はマニーにわたされたあかいカードとを使って「月光の使者（げっこうのししゃ）・プリキュア」に変身（へんしん）した！ キュアレッドとなってじんるいをおおはばにちょうえつするパワーをえた司（つかさ）は、もっとはやくいえよ、とおもいながらも、モスキーとのたたかいにいどむ！ なんやかんやあって初回（しょかい）ということもあり、必殺技「プリキュア・レッド・ライン」で敵（てき）をげきたいした！ こうして初陣（ういじん）を勝利（しょうり）でかざったキュアレッドだったけど、「えらばれた七人（しちにん）のプリキュア」ってことは、じぶんのほかにあと六人（ろくにん）もいるってこと？ こんな命（いのち）の殺りあい（とりあい）にほかのにんげんをまきこみたくない！ 司（つかさ）のこどくなたたかいがいま、はじまる！
つかさ「わたしが変身（へんしん）かあ、そういうのもあるのね」
マニー「プリキュアは司（つかさ）のほかにあとろくにんいるマニ！ ひょっとしたら司（つかさ）のそばにいるあのひとかもしれないマニ！」
つかさ「いらない」
マニー「え？」
つかさ「ここからさきは、ぜんぶわたしひとりでやるから。あと、よびすてにしないでっていわなかった？」
マニー「え？ え？」
つかさ「プリキュアセブン、『仲間（なかま）なんていらない！ プリキュアは一人（ひとり）でじゅうぶん！』」
つかさ「プリキュアセブン？ ひとりでじゅうぶん！」