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プリキュアセブン | このまえのおはなし | このつぎのおはなし

「仲間なんていらない! プリキュアは一人でじゅうぶん!」 (なかまなんていらない! プリキュアはひとりでじゅうぶん!)

司馬司(しまつかさ)は虹橋中学(にじはしちゅうがく)にかようふつうのおんなのこ。だったんだけど……なんだかよくわからない生き物(いきもの)におどされて、なしくずしにプリキュアとかいうおかしなもんに変身(へんしん)するハメになっちゃった! そのひの晩(ばん)はマジメにねむれなくなるほどなやんだけど、くよくよしててもしかたがない! つぎのひ、司(つかさ)はそばからはなれるつもりのないらしいマニーに、事態(じたい)のせつめいをもとめたんだ。

きちんと解説(かいせつ)すると尺(しゃく)をもっていかれるので、「ブードゥーキングダム」というわるいやつらが今(いま)は「月虹の園(げっこうのその)=にんげんのすむせかい」にある「重力の虹(じゅうりょくのにじ)=グラヴィティーズレインボー」という宝(たから)をねらっていて、「夜の園(よるのその)」のじゅうにんであるマニーはクイーンハーシュの命令(めいれい)でプリキュアにたすけをもとめてやってきた、ということだけおぼえておけばいいよ。ようするに司(つかさ)とマニーの目的(もくてき)はバラバラになったグラヴィティーズレインボー(にじのかけら)とほかのプリキュアをあつめること、そしてブードゥーキングダムからの刺客(しかく)をぶっつぶすことなんだ。だけど事情(じじょう)をあらかた把握(はあく)した司(つかさ)のくちから、おどろくべきことばがはっせられて、マニーはあぜんとしてしまった。「仲間(なかま)ってどうしてもひつよう?」

そのころ、ブードゥーキングダムの刺客(しかく)モスキーは、ひとびとからすいとったライフエナジーを掃除機(そうじき)にとりつかせ、「カブラーン」という怪物(かいぶつ)をつくりだしてあばれさせていた! グラヴィティーズレインボーはひとびとを幸せ(しあわせ)にたもつちからがあるので、不幸(ふこう)やかなしみがあつまれば虹(にじ)のかけらはたまらずとびでてくる可能性(かのうせい)があるんだって。そこへかけつける司(つかさ)。さっそく変身(へんしん)だ! 「レインボー・スペクトル!」

「きゅ……きゅういんりょくがうしなわれない!」。カブラーンと化した掃除機(そうじき)の性能(せいのう)にあっとうされるキュアレッド。だけどきゅういんりょくがつよい反面(はんめん)、排気(はいき)もまたはげしいのがこの掃除機(そうじき)のじゃくてん! 視界(しかい)をうばう砂埃(すなぼこり)にじょうじて、キュアレッドはカブラーンをげきはしたんだよ。うばわれたライフエナジーもひとびとにもどって、ここに虹(にじ)のかけらがないとわかると、持病(じびょう)のぜんそくをこじらせながらモスキーはたいさんした。いっけんらくちゃくだね。だけどおもったいじょうの激戦(げきせん)に、司(つかさ)はつかれきってへたりこんでしまう。たったひとりの敵(てき)をあいてに、この疲労(ひろう)……仲間(なかま)がいればこころづよいのかもしれないけど、やっぱりこんなおそろしいことにまきこみたくないよ! そのけっしんは、どこまでつらぬきとおせるんだろう。司(つかさ)のこどくなたたかいは、まだまだつづく!

じかいよこく

つかさ「敵(てき)が気管支喘息(きかんしぜんそく)で退散(たいさん)……そういうのもあるのね」

マニー「こんかいの引き(ひき)からいって、そろそろ新(しん)メンバーがふえるころあいマニ。それいぜんに『プリキュアセブン』って言っちゃってるいじょう、ふえないとだめマニ」

つかさ「……」

マニー「……はあ、無視(むし)ですか」

つかさ「次回(じかい)、プリキュアセブン『幼馴染み(おさななじみ)は柑橘系(かんきつけい)! キュアオレンジ誕生(たんじょう)!?』」

つかさ「プリキュアセブン? ひとりでじゅうぶん!」

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