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プリキュアセブン | このまえのおはなし | このつぎのおはなし

「紫色の転生! キュアパープル誕生!?」 (むらさきいろのてんせい! キュアパープルたんじょう!?)

正体(しょうたい)がばれて逃(に)げるノミー。しかし帰(かえ)る場所(ばしょ)であるブードゥーキングダムでまっていたのは、元々(もともと)はクイーンハーシュの手先(てさき)であり、さらにプリキュアの素質(そしつ)をひめた彼女(かのじょ)にたいする疑惑(ぎわく)の目(め)だった。疑惑(ぎわく)をはらすには、キュアレッドや、ほかのプリキュア候補(こうほ)を始末(しまつ)するしかない、おいたてられるようにしてノミーは虹橋学園(にじはしがくえん)へと向(む)かうのだった。いっぽう、そんな敵方(てきがた)のうごきを察知(さっち)していたレッド・カンパニー陣営(じんえい)は、「ノミー捕縛作戦(ほかくさくせん)」を立案(りつあん)していたんだ。ブードゥーキングダムにつうじ、妖精(ようせい)であるうえにプリキュアでもあるノミーは、とっても大事(だいじ)なサンプルだからね。

学園(がくえん)におりたつノミー。そしてみじかいあいだだけどたしかにあった思い出(おもいで)や、たしかに存在(そんざい)していた友情(ゆうじょう)をふりきるように、虹橋学園全域(にじはしがくえんぜんいき)をまきこみカブラーンを召還(しょうかん)した。いまだかつてない規模(きぼ)のエナジードレインにレッド・カンパニーは大混乱(だいこんらん)。そのスキをついてノミーはカブラーンに学園(がくえん)を壊(こわ)させようとするけど、なぜだかカブラーンがいうことをきかない。それは学園(がくえん)をおもうみんなの心(こころ)が抵抗(ていこう)しているからだった。とまどうノミーにむけて捕縛作戦(ほばくさくせん)が決行(けっこう)されるものの、なんとキュアレッドやプリキュア候補たちが立ちふさがるのだった。

彼女(かのじょ)たちのよこやりに乗(じょう)じて逃げ出す(にげだす)ノミー。もうじぶんにはブードゥーキングダムとしての使命(しめい)をはたすことはできないと悟(さと)って絶望(ぜつぼう)する。もう夜の園(よるのその)にはもどれない。学園(がくえん)のみんなもうらぎってしまった。じゃあ、どこへいけば? 「いまから罪(つみ)を償(つぐな)うといい」。そこにあらわれた代樹(たいき)がプリキュアカードを差し出(さしだ)す。プリキュアになれば、ゆるされる? その誘(さそ)いにノミーの心(こころ)が動(うご)き、カードを手(て)にしようとした瞬間(しゅんかん)、キュアレッドがそれをうばった。「プリキュアじゃないみいこを敵(てき)みたいにいうな。七紫乃(ななしの)みいこは、ともだちだ!」

でも、じゃあ、どうすれば。ノミーはキュアレッドを攻撃(こうげき)して、カードをうばおうとする。戦う二人(たたかうふたり)。だけどそこへ、意識(いしき)が戻(もど)った学園(がくえん)の生徒(せいと)たちが、風間新人に率いられて(かざまにいとにひきいられて)やってきた。またもにげだそうとするノミーだったが、学園(がくえん)のみんなは、彼女(かのじょ)がもどってくることをのぞんでいた。ノミーは泣(な)きくずれる。やりなおすことなんて、できない。プリキュアになっても、やったことはなくならない。だったら「つづき」をしよう。悪(あく)の幹部(かんぶ)でも、正義(せいぎ)の尖兵(せんぺい)でも、はたまた伝説(でんせつ)の戦士(せんし)でもない、ただの「七紫乃(ななしの)みいこ」の「つづき」を、みんなのしあわせにつなげよう。ここが居場所(いばしょ)だ。

じかいよこく

つかさ「けっきょくプリキュアはそろわなかった……こういうのもあるね」

マニー「うぎぎぎ……どうするマニ……クイーンハーシュにぶっころされるマニ……」

つかさ「おしかったね。でも、みんなをつれてきてくれた。……たまには、ああいうこともするんだね」

マニー「は、はぁーッ!? ばーか! ああやって情(じょう)にうったえてプリキュアにしちまおうとしただけマニ! かんちがいすんなマニ! ばーか! かーす! いたいいたい!」

つかさ「めずらしくほめたらこれだ」

つかさ「プリキュアセブン、『ドキドキの学園祭(がくえんさい)! 虹色(にじいろ)の友情(ゆうじょう)』」

つかさ「プリキュアセブン? ひとりでじゅうぶん!」

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