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プリキュアセブン | このまえのおはなし | このつぎのおはなし

「レッド・イズ・デッド 新たなプリキュア誕生!」(レッド・イズ・デッド あらたなプリキュアたんじょう!)

月虹(げっこう)の園(その)。 6 にんのプリキュア候補(こうほ)たちは一同(いちどう)につどい、司(つかさ)のこと心配(しんぱい)していたんだ。ミラクルメモリとプリキュアカードがここにあるってことは、司(つかさ)はいったいどうなっちゃったの? みんなのまえにあらわれたクイーンハーシュはいいます。「キュアレッドは、もういない」。そのとき異変(いへん)がおきたの。とってもおおきなくろい影(かげ)がせまってきている! あれはなに? その正体(しょうたい)は、くろいくすりのちからで暴走(ぼうそう)したモスキーだった。「さあ、プリキュアに変身(へんしん)するのです! 6 にんのプリキュア候補(こうほ)たちよ!」。……だけどみんなは一向(いっこう)に変身(へんしん)しようとしなかったの。どうして?

みんなはまだ司(つかさ)がもどってくるっておもってるみたい。結局(けっきょく)だれも変身(へんしん)はしようとせず、代樹(たいき)とノミーはそれぞれのもつちからでモスキーとたたかうんだ。クイーンハーシュはいらだってこえをあらげます。「ですから、キュアレッドはもういないんですよ」。それでもみんなは変身(へんしん)しないの。いくらまってもキュアレッドはもどってはこないのに。そんなに自分(じぶん)のてをよごしたくないの? 最低(さいてい)なやつらだね。そのころ夜(よる)の園(その)では、司(つかさ)が闇(やみ)の戦士(せんし)「ダークレッド」へと変貌(へんぼう)しようとしていたんだ。予想以上(よそういじょう)に強大(きょうだい)な闇(やみ)のちから……フィンチはその誕生(たんじょう)に歓喜(かんき)していた。

闇(やみ)のなか。司(つかさ)の意識(いしき)がのみこまれていく。だけど司(つかさ)にはなんの不安(ふあん)もなかったの。だってまだ、みんながいるから。自分(じぶん)ひとり程度(ていど)でここまでやれたのだ。みんなが、自分(じぶん)なんかよりすばらしいひとたちがプリキュアになったら、絶対(ぜったい)にブードゥーキングダムなんかにはまけない。そんな司(つかさ)のところに、必死(ひっし)なマニーの声(こえ)とともに月虹(げっこう)の園(その)の様子(ようす)がとどいた。……みんな、変身(へんしん)してない? そしてその一言(ひとこと)が司(つかさ)にとどいたんだ。「なぜ変身(へんしん)しないのですか? もうキュアレッドという足枷(あしかせ)ははずれたのですよ」「司(つかさ)は足枷(あしかせ)なんかじゃない!」「ではなんだというのです」「『誇(ほこ)り』よ!」

苦戦(くせん)する代樹(たいき)とみいこもまた、きもちはおなじだった。闇(やみ)にのまれてしまう寸前(すんぜん)、司(つかさ)はきづく。わたしがやってきたことは、誇(ほこ)ってもいいことだったんだ。だったらここじゃおわれない。わたしのプリキュアには、まだつづきがある! ミラクルメモリがかがやく。そしてすべてのプリキュアカードとピーフォンが一瞬(いっしゅん)で司(つかさ)のもとへ。そのまばゆさにフィンチはとびのく。光(ひかり)のなかからあらわれたのは……。「馬鹿(ばか)な! キュアレッド……ではないのか!? おまえは一体(いったい)なんなんだ!」「キュアレッドはもういない。 7 つの誇り(ほこり)をつなぐもの! キュアプライド!」

じかいよこく

つかさ「司馬司(しまつかさ)復活(ふっかつ)ッッ! ちゃんとキュアレッドじゃなくなったわけだし、まえふりにも予告(よこく)にもうそをつかないこの展開(てんかい)! こういうのもあるのよ!」

マニー「この馬鹿(ばか)!」

つかさ「だれが馬鹿(ばか)だ」

マニー「いたたた! し、心配(しんぱい)したんだマニ!」

つかさ「……。ごめん。もう大丈夫(だじょうぶ)だから」

つかさ「プリキュアセブン、『反撃(はんげき)! プライドにかけて!』」

つかさ「ひとりでプリキュア、 7 にんぶん!」

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