ACID BAKERY

ABout | Blotter | Text | Illust

プリキュアセブン | このまえのおはなし | このつぎのおはなし

「反撃! プライドにかけて!」(はんげき! プライドにかけて!)

みんなのねがいとあらたな決意(けつい)から誕生(たんじょう)したキュアプライド。その全身(ぜんしん)にほとばしるちからにフィンチはあとずさりするけど、しかし所詮(しょせん)はたったひとり。 6 にんものプリキュアがうまれてしまう事態(じたい)にくらべれば依然(いぜん)として状況(じょうきょう)はブードゥーキングダムに有利(ゆうり)なはず。むしろ破壊(はかい)すべきプリキュアカードやピーフォンがひとつになってくれたのだから、ここでそれを破壊(はかい)してしまえば、それでおわる! 手加減(てかげん)なしでつっこむフィンチ。だけどプライドはそれをかんたんにあしらう。キュアレッドだったころとは、パワー、スピード、精密(せいみつ)さ、どれもはるかにうわまわっていたんだ。

じぶんの性能(せいのう)をたしかめるように、ていねいに攻撃(こうげき)をさばき、うちこんでいくプライド。いまはかてないと判断(はんだん)したフィンチは、たまらず戦線(せんせん)をりだつしようとする。だけどプライドの速度(そくど)はフィンチの逃走(とうそう)をゆるさない! あせるフィンチだけど、そのときそばでたたかいをみまもっていたマニーをみつけて活路(かつろ)をみいだす。フィンチからマニーへはなたれる闇(やみ)のビーム。攻撃(こうげき)のてをとめてマニーを救出(きゅうしゅつ)にむかうプライドにビームが着弾(ちゃくだん)したのをみとどけると、フィンチは悠々(ゆうゆう)と月虹(げっこう)の園(その)に移動(いどう)した。モスキーを回収(かいしゅう)し、あわよくばプリキュア候補(こうほ)たちをつぶしておくために。

すでにやられる寸前(すんぜん)とはいえまだいきのある代樹(たいき)とみいこをみつけてフィンチはわらう。「つよくなったとはいえ、所詮(しょせん)プリキュアはひとり。ちからの代償(だいしょう)になかまをうしない、戦意(せんい)を喪失(そうしつ)するがいい!」。しかしそのとき、次元(じげん)がゆがんでフィンチのめのまえにプライドがあらわれた。そのむねにだかれるマニーは気絶(きぜつ)している。虹(にじ)の橋(はし)をわたるでもなく、どうやって世界(せかい)をこえてきた? プリキュア候補(こうほ)たちは司(つかさ)がいきていたことによろこんだ。クイーンハーシュはおどろきにふるえ、フィンチはどこまでもおってくるプライドに恐怖(きょうふ)し、さけぶ。「モスキー!」

モスキーは標的(ひょうてき)をプライドにかえた。理性(りせい)がのこっていたのか、あるいはプリキュアへの激情(げきじょう)のためか。だけどプライドはおちついたようすでちからをためたんだ。モスキー。はじめてであったブードゥーキングダム。この技(わざ)できめる。「プリキュア・レッド・ライン 7.0!」。圧倒的(あっとうてき)な火力(かりょく)で蒸発(じょうはつ)するモスキー。だけどフィンチはもうブードゥーキングダムへときえてしまっていた。……キュアレッドからうばった「にじのかけら」をもって。これでブードゥーキングダムは「にじのかけら」をすべててにいれてしまったことになる。最終決戦(さいしゅうけっせん)がはじまろうとしていた。

じかいよこく

つかさ「7.0 ……そういうのもあるのね」

マニー「3.0 とかでヒィヒィいってたころがなつかしいマニ」

つかさ「だけど『にじのかけら』をすべてうばわれてしまった……どうすればいいの?」

マニー「あ? んなもんとりかえしてこいよマニ」

つかさ「なんでそんなうえからなのかはわからないけど、オーケー。いまのわたしなら、できる」

つかさ「プリキュアセブン、『いざブードゥーキングダムへ! フィンチ背水(はいすい)の陣(じん)』」

つかさ「ひとりでプリキュア、 7 にんぶん!」

スポンサーリンク