ACID BAKERY

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SVC : 22nd STAGE

結果 : 【サザエさんの勝利】

サザエさん : 6 / キュアピース : 8 / あいこ : 8

解説 : 決まったァァァ――ッ! サザエさん、 2 ヶ月ぶりの勝利である。出したのは前 STAGE から引き続きチョキ。やはり前回のあいこは布石だったか……。い、いや……それどころか、パーを一旦封印したプロセス自体が「準備」だったんだ! 解説させて貰おうッ。そもそもなぜキュアピースはパーを出したのか。サザエさんの手数の中でグーが少なかったからそろそろ来るだろうと読んだ、のでは勿論ない。もう彼女達はそんな低い次元でジャンケンをしていない。順を追っていく。サザエさんは 19th STAGE においてパーを制限され敗北した。その後 20th STAGE で、今度は自らの意志でパーを封印してみせた。これは不利な状況を再現する事で、それを乗り越えようとする意志を示した……これがぼくの見解であり、キュアピースにとっても同じだった。しかし 21st STAGE でサザエさんはキュアピースに合わせてチョキを出した。不可解だ。これでサザエさんが自らに課した「パーの封印」が解かれてしまった。じゃああれは何の為の封印だったというんだ? 「再度の封印」だとか「挑戦者の精神」だとかいうのはただの勘違いだというのか? そこでキュアピースは考える。……本当に封印は解かれたのだろうかと。出そうと思えばパーは出せる。ならばここでもう一度パーを出して裏を掻く事こそがサザエさんの狙い……と、「思い込ませようとしている」のでは? そして自分がチョキに誘導されている事を感じ取ったキュアピースは、サザエさんのグーを確信し……後は言うまい。キュアピースの表情をみろ。極限まで感覚を研ぎ澄ませ、相手の心理を読み尽くし掴み取った勝利の予感、その全てがサザエさんの支配下で、しかも自分の得意手であるチョキによって負けた。これは SVC 開始以来のダメージと考えていいだろう。下手をすれば再起不能になってもおかしくない。このジャンケン対決は最早、相手の心を折る段階にまで達しているんだ。壮絶だ。あまりに壮絶な一戦だった。しかし真に凄まじいのは、サザエさんの「読み」ではなく「凄み」だ。 19th STAGE でサザエさんはパーを制限され、チョキで負けた。その負けをチョキで取り戻す! この一勝の為だけにサザエさんはどれほどのものを犠牲にし、積み上げたのか……。来週『スマイルプリキュア!』はまた休止だ。これまでの試合結果を見るに、キュアピースは休息を挟む度にパワーアップしてきている。若く、そして環境にも恵まれたルーキーを相手に、何と SVC 開始以来休息をとっていないサザエさんはどう対処するのか。巷ではもうすぐオリンピックが開催される。しかしこの SVC NEXT STAGE、 オリンピック以上に見逃せない戦いになりそうだ。

これまでの戦績

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