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信長ちゃんの戦国力は 53 万です

どうも、孫悟飯です(CV. 野沢雅子)。

『戦国コレクション』18 話が凄い事になってましたね。「油絵タッチ」が高い演出効果を発揮してる事はボクにも理解できますし、そこまで徹底してクオリティを追求しようっていうプロ意識の高さも勿論すごいんですが、そもそもそういう方向に全力を尽くす事自体がこのアニメの本筋やジャンルと全く関係ないのがすごいんです。

このアニメの怖いところは、「戦国武将を女性化」と「戦国武将が現代にタイムスリップ」という、どっちか片方でいい 2 種類の要素を足してしまった所為で、双方のジャンル上の効果が見事に打ち消しあってしまっているという「構造的欠陥」を、「作品の特色」にまで昇華してしまったところにあるんじゃないでしょうか。しかももういっその事どれだけ本筋と関係の無い話を作れるかを制作上のコンセプトにしている節すらあり、そういった意識が強ければ強いほどその回の出来が良い傾向があるような気がするのですから、作劇とはなんぞやと考えさせられますね。思うに「戦国云々と関係ないだろ」というツッコミどころを常に据えておく事が肝で、毎回の「関係なさ」を楽しみにさせ、話の内容以上に「ああ今週も関係なかった」という不思議な満足感の提供に成功しているんですね。この手法を思いついた事もそうですが、それを成功させている事が尚恐ろしいと思います。

そんな『戦国コレクション』も残り半クール。一応あるにはある本筋に決着はつくのか、つかないならつかないで続編はあるのか。オラ、何だかワクワクしてきたぞ!

って、それは孫悟空ぅ!

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