結果 : 【あいこ】
サザエさん : 6 / キュアピース : 9 / あいこ : 9
解説 : SVC 24th STAGE はあいこで決まった。ついにキュアピースの勝ち数にあいこが並んでしまったか。よもやここまであいこが頻出する事になるとは……と言いたい気持ちは理解できなくもないが、「ジャンケンなんだから 3 回に 1 回はあいこになる」と考えれば何も不自然な所はない。勿論 SVC をただのジャンケンだと考えるのは愚かな事だ。初期の実力差から考えれば、サザエさんが全勝してもおかしくないほどの開きがあったんだからな……。しかしそうはならなかった。ジャンケンってヤツは実力差だけが全てではなく、かと言って運だけに左右されるものでもない。そういうジャンケンの「奥深さ」や「恐怖」といったもの全てが凝縮されている……それが SVC なんだッ! ……ふう、さて今回のあいこについてだが、何とも解説者泣かせの一手だ。なぜかって? 前回と同じく、彼女達の間には一切の駆け引きがない。サザエさんの「パー」は「前回喰らってしまったパーでやり返してやりたい」という思いから形作られたもので、方やキュアピースの「パー」は「引っぱたき足りないからもう一発叩き込んでやりたい」という思いから形作られたもの。グーの温存だとか 3 連続パーがどうだとか、そんな事は何も関係ない。つまり! いまこいつらは何も考えていないッ! これまで散々相手の傾向を読んだり次の手を誘発させる為に策を弄したりしておきながら、いまこいつらは、ただ自分の「全力の一撃」を相手にぶちかましてやりたいという事しか頭にないんだッ! なんてやつらだ。この歴史にのこるジャンケン対決をなんだと思っているんだ。だが……「ジャンケン」だ。これこそが「ジャンケン」なんだ。彼女達の姿はジャンケンの「原点」であり、「あるべき魂の形」だ。 SVC も中盤にきて、彼女達は一度そこへ立ち返った。この無策で単純で、そしてこの世の何よりも純粋な応酬を超えた後、一体サザエさんとキュアピースの 2 人は我々に何を見せてくれるのだろうか。