結果 : 【あいこ】
サザエさん : 7 / キュアピース : 9 / あいこ : 11
解説 : 前回の 26th STAGE でサザエさんによる驚くべき宣言が成された。何と自分が先に 10 勝するまでキュアピースを一度も勝たせないというのだ。この傲岸不遜な態度には、冷静さを取り戻した筈のキュアピースも再び怒り心頭だ。「だったらテメーより先に 10 勝してやるよォ――ッ! 皇帝ピエーロをブッ潰した時みてーにあっさりとなァ――ッ!!」。だが実際この言葉通り、キュアピースの「10 勝」はいともたやすく達成される気がしてならない。なぜならサザエさんが 3 勝する前にたった「1 勝だけすればいいんだ」からな。ともかく、突如始まったこの「10 勝先着争奪戦」、まずは「あいこ」によって幕を開けた訳だが、その裏にある「読み」の解説に入ろう。ここまでサザエさんは 2 連続、キュアピースは 3 連続という頻度で「パー」を放出している。つまりここではお互い「パーは無い」と踏んだ。勿論ここで相手がグーを出してくる可能性も考慮していたものの、そこで調子に乗ってパーを出せば相手の「連続チョキ」によって迎撃されてしまう恐れもあるし、何よりここまで高頻度のパーをさらに消費してしまう事で先の展開における選択肢を狭めてしまう結果に繋がる。よって「負けない手」であるグーを出した……という流れだ。ここまで「ジャンケン使い」同士の思考が奇妙に合致する事もそうそうないぞ。しかしこう見る限り、サザエさんは本気でキュアピースを勝たせないつもりらしい。出す手が堅実だからだ。対してキュアピースは優勢の割りに腰が引けている……いや、こちらも堅実と言ってやるべきか。 10 勝まで残りたった 1 勝、そしてサザエさんの企みを潰す為に 2 敗まで許されているとは言え、先々の事を考えれば 1 敗もしたくないと考えるのが自然だからな。そろそろ本気で相手との距離を縮めようとし始めたサザエさん、そしてそれをさせまいとするキュアピース……この張り詰めた糸のような均衡を破るのは、果たしてどちらが先なのか。