ACID BAKERY

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SVC : 31st STAGE

結果 : 【あいこ】

サザエさん : 8 / キュアピース : 9 / あいこ : 14

解説 : ムウ……。言うのは幾度目かになるが、キュアピースには「チョキ確定回」が存在するという学説がある。主に彼女自身の当番回が該当するようだが、つまりそこにグーを合わせてやれば確実な勝利を手にする事ができる。だがサザエさんはこれまで「確定チョキ」にグーを合わせた事は一度もない。よって今回のあいこも予想の範囲内ではあるのだが、正直なところ、 SVC も中盤を終えようという重要な局面を迎えた今、そろそろサザエさんもそのお約束を裏切ってくる頃合いだと予想していた。彼女が「確定チョキには勝たない」と明言した訳じゃあないし、ルール上問題もない。キュアピースも「ジャンケン使い」として成長してきている。そろそろベテランの矜持だとか意地だとか言ってられなくなってきていると思ったんだが……あくまで真っ向勝負にしか興味がない、と言う事なのか? ……いや……違うな。先に「裏切った」のはキュアピースの方だ。 28.5th STAGE でキュアピースは「変身をしたのにジャンケンをしない」というタブーすれすれの手法でサザエさんを翻弄した。個人的にそういうダーティーさにはグッとくるが、キュアピース自身にしてみればどうだろうか。ジャンケンとは読み合いだ。そして「読む」とは目に見えぬ相手の「心」を見通す行為であり、それは往々にして「自分ならばこうする」という「投射」に他ならない。他人を信じるって事は、自分を信じるって事だからだ。では一度「灰色の行為」に手を染めたキュアピースは、果たして相手の誠実さを信用できるのだろうか。自分の「確定チョキ」をサザエさんは狙わない。「でも本当に?」。キュアピースはサザエさんを混乱させるべくルールの穴をついた。だが同時にそれは自分自身の心にも深い傷を与える結果になってしまったんだ。……正義の味方が慣れない事をするもんじゃあないと言ったところか。芽生えた猜疑心は判断を鈍らせる。それは SVC では「死」に直結する状態だ。サザエさんにはそれが理解できていたからこそ、余裕たっぷりの「いつも通りの行動」で十分だったんだろう。さらにもう分かっているだろうが……サザエさんの「パー」が「解除」されてきている。普通に考えればこのタイミングでパーはありえない。「でも本当に?」。……サザエさんに加えて、最早自分すら敵となった今、キュアピースの精神は深い闇に包まれている。光明はどこにある? 希望は息絶えたのか? 若手が重圧に押しつぶされて自滅する姿って奴は見ていて気分が良いが、「乗り越える姿」ってやつも、まあ悪くはない。見せてみろキュアピース、ここが正念場だ。

これまでの戦績

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