『荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟』
- 良い物語には「サスペンス」がある。
- 注釈 - この辺りは『ゴージャス・アイリン 荒木飛呂彦短編集』のあとがきに同様の一文がありました。正しくは『1980 年の 12 月 にデビューさせてもらった当時、「とにかく、ストーリーの基本はサスペンスだ」と信じて疑っていなかった。』というもの。
- 不安やスリルは誰の中にもある。そこに蓋をして無いもののように扱うのは不自然だし、幸福なだけの物語に触れても、その後に待つのは、幸福な夢から冷めた後の虚無感。むしろサスペンスの描く不安に向き合って、どの世界にも負や暗黒面は存在すると共感した方が癒される。そういったものを描くのが、物語の果たすべき役割の一つ。
- 「男泣きサスペンス」に不可欠な要素
- プロフェッショナリズム
- 損得を抜きにあえて茨の道を行く
- 困難に立ち向かう心意気
- スピルバーグに学ぶ
- 敵の正体をはっきりと描かない事で、余計に不気味でハラハラさせる
- よくできたサスペンスは「起承転転転転転転」と展開がエスカレートしていく。シンプルで力強い。
- 色々な要素を同時に含める事で、限られたページ数の中でシンプルかつ厚みのある話を展開できる
- デ・パルマに学ぶ
- カットの無い長回しによって、話を途切れさせないまま移行できる
- この手法は『ジョジョ』でも取り入れていて、例えば四部、仗助達と吉良吉影がすれ違う場面で一方から一方に視点が移り変わるシーン。
- 『バオー来訪者』は男女の駆け落ちを意識した
- 都市伝説感のあるものは面白い。「見てみたい」という欲望を刺激する。
- 「楽しい」とは何か。そう思わせるストーリーとは何か。作り手に回るのであれば、そう言った事を考えなければならない。
スポンサーリンク