巨大な案山子のような姿に変化するフュージョンは、名状しがたい怨念を口にしつつ、凄まじいスピードでプライドへと迫る。だが襲来に呼応するように、これまで用途不明だったカードが輝いた。使え、と？ 一体何が起きるのか分からないはずなのに、それでもこの力を私は知っている。プライドは「ブロッサム」と表記されたそれをプライドライバーにセットする。『PRETTY CURE, BLOSSOM!』。それはプライドに更なる変身をもたらすものだった。続いて技カードを使用。『MOVES CURE, RED PERFUME!』。手元に現れた赤い香水、それを自分の身体に拭きかける事で得られたのは「加速」。敵を凌駕するスピードを手にしたプライドは、瞬く間にフュージョンを圧倒する。
だがフュージョンの姿が再度変化を見せた。叫び、迫る。「ウザイナー！」。そして新たな輝き、「ブルーム」のカード。『PRETTY CURE, BLOOM!』。精霊の力が湧き出でる。その神聖かつ強力な力は、容易に敵の攻撃を防ぎ、その一撃は邪悪を砕く。
フュージョンの変化はまだ終わらない。「ネガトーン！」。しかしてこちらも三度の輝き、「メロディ」。『PRETTY CURE, MELODY!』『MOVES CURE, MIRACLE BELLTIER SEPARATION!』。プライドの持つキュアギフターが 2 つのハンドベルのようなものに変化する。ベルから放たれたエネルギーは敵を吹き飛ばした。
「これは……『別のプリキュアの力』……？」