「凍傷」という状態異常があります。かい摘むと「スタミナ回復の阻害」です。詳しくは wiki の該当項目を確認していただきたいのですが、注目したいのは「炎ダメージで解除される」の部分ですね。 wiki を読んで初めて知ったのですが、なるほどという感じ。「凍傷」は『3』で追加されたバッドステータスです。外征騎士たちや彼らが持つ武器などによってもたらされ、「冷気」ゲージが蓄積しきると同時に発生します。今回はこの「冷気」の正体に関して書きたいと思います。前振りとして「青虫の丸薬」のテキストを下記へ引用します。
イルシールの奴隷たちが作る秘薬 冷たい谷には、月の虫が蔓延っている
各色の丸薬は「虫」をすりつぶして作られているようなのですが、文脈から言って「青虫の丸薬」は「月の虫」とやらを素材としているのでしょう。
結論を言ってしまいます。「冷気」とは「月の虫」がもたらす現象です。それらが蔓延しているからこそ、冷たい谷は「冷たい」のです。
「蝕み」という奇跡があります。深みに潜む蟲を召喚し、対象へと出血ダメージを強いるものです。「虫が食(は)む」から「蝕み」。「冷気」異常とは即ち、月の虫による蝕みなのです。深みの虫は肉に噛みつくことで生命力を、月の虫は体力を奪います。「蝕み」のエフェクトが黒い虫の大群であったことを意識すると、「冷気」は青白い虫の群れに、どうだろう、見えるだろうか? 更に前述した「炎ダメージによって『凍傷』は解除される」という性質を取り上げましょう。「蝕み」の上位とも言える「蛆」の状態異常は、出血ゲージの蓄積が継続する反面、松明を手に持つことで解除できます。「虫は炎に弱い」のです。つまり「冷気」は体を炎で温めることで解除されるのではなく、まとわりつく月の虫を焼き殺すことで難を逃れているのですね。
そして極め付きは、「凍傷」発生を知らせる「FROSTBITE」の表示です。これはそのまま「凍傷」を意味する単語であると同時に、月の虫からの蝕みをも意味しています。故に、 FROST BITE(咬む)。ダブルミーニング! 素晴らしい!
という訳で「冷気」に関する考察でした。本題から外れるので今回は外しましたが、「月の虫」についても色々考えてあります。ちょっとずつ、やっていきます。