倒れたアヴドゥルが目を開けることは無かった。憤慨するポルナレフだが、鏡を割るばかりでは敵を倒せない。しかし駆け付けた花京院が、今度こそ彼の窮地を救った。トラックで場を離れる二人は、倒せない敵を倒す決意をするのだった。
「ハングドマン」は鏡面を反射する光のようなスタンドである。その執拗なスピードに追い詰められるポルナレフたち。だが原理を特定したポルナレフは、ハングドマンの軌道を限定し、そこを斬った。悲鳴が上がる。本体はそこに潜んでいる。
ようやく会えた仇は、しかし偽物だった。罠にかかったポルナレフたちは集う衆目に囲まれて「ハングドマン」の軌道を特定できない。コインが投げられる。物乞いたちの視線が集まる。花京院の機転に救われ今度こそポルナレフは復讐を果たした。
今更参戦するホル・ホース。状況を察した頃には既に囲まれていた。そこへ駆けつけた、彼を慕う女性によってホル・ホースは逃亡する。こうして一つの戦いは終わった。本当だろうか。女性の血液が付着したジョセフの腕には奇妙な腫瘍が…。
ジョセフの腫瘍が悪化した。聖地ベナレスに立ち寄り、最早切除する他なしという診断のもと手術が行われ、しかし気づけば執刀医は切り刻まれていた。腕の腫瘍はスタンド「女帝(エンプレス)」。ジョセフと腫瘍の戦いが始まる。
ジョセフに寄生した「エンプレス」は力も強く、波紋も効かない。更には冤罪とは言え医者殺しの場を抑えられてしまい警察も嗅ぎまわっている中、仲間と合流することもできない。どんどん成長する腫瘍に追い詰められていくジョセフは、どんな手を打つのか。
「エンプレス」は既にジョセフを殺害できる域にまで成長していた。逃げ回るジョセフは腫瘍をコールタールへ突っ込む。攻撃ではない。腫瘍の動きを封じるためだ。残るはスタンドでトドメを指すのみ。念写の力で展開を組み立てたジョセフの勝利だった。
家出少女も合流し一行は車でインドを抜ける。ポルナレフの運転は荒く、一台のボロ車を煽る結果になってしまう。以降、ボロ車の奇行が目立った。そしてその結果、一行の車へトラックが突っ込んでくる。
奇妙な車両は追手だろうか。正体も目的も不明だが、執拗に承太郎達を付け回しているのは確かだ。無視は出来ぬと追う一行。しかし気づけば一行の車は崖際へと追い込まれ、前方を走っていたはずの「奴」により突き落とされようとしていた。
ポルナレフの前にホル・ホースが立ちはだかる。剣と銃のスタンド戦、制したのは銃だった。凶弾に撃たれる瞬間、アヴドゥルが救出に訪れる。反撃が開始されるかと思いきや、水面に映る鏡のスタンドがアヴドゥルを刺し、弾丸はその頭部へ…。