どれほど逃げようとも形さえ変えて追いかけて来る敵スタンド。不可視の弾丸の正体は車体から発せられたガソリンだった。車体から火花が散り、承太郎が燃える。第三部完――にはならず、地面を掘って逃れた承太郎のラッシュが車両を破壊する。
刺客らの敗北を知ったエンヤ婆は自らの出陣を決意する。「ジャスティス」にて奴らを葬ると。一方、「ホウィール・オブ・フォーチュン」を下し、家出少女とも別れた一行は、霧に包まれた街へ辿り着く。そこは余りにも奇妙で……。
霧の街には奇妙な死体があった。恐怖に引き攣った顔、そして全身に空いた穴。敵の存在を感知し脱出を考えるジョセフだったが、直後一行の所へ一人の老婆が現れた。親切そうな顔で近づく、異常な街で唯一とも思える正常な人間。エンヤ婆であった。
エンヤ婆の誘いにのりまんまとホテルへ向かう一行。そしてそのホテルへとホル・ホースがやってきた。J・ガイルを悼むと嘯く彼を、エンヤ婆は傷つける。スタンド「ジャスティス」は傷つけた相手を操る。ホル・ホースは自身へ向かって引金を引いた。
異変を察知したポルナレフがロビーに降りる。ホル・ホースとの悶着が今露見するのはマズイと芝居を打つエンヤ婆だが、肝心のホル・ホースは生きて動いていた。感付くポルナレフをエンヤ婆が襲う。迫るは、「ジャスティス」によって操られた死体の群だ。
操られた死体の舌が伸びる理由が未だに分からん。
逃走するポルナレフ。逃げた先は行き止まりだった。一瞬の隙を突かれ、遂にジャスティスの術中にはまってしまう。操られるポルナレフは、人の尊厳を失うほどの汚辱を与えられそうになり……と、その時、ポルナレフを探しに、承太郎が踏み込んでくる。
仕掛けた罠によりエンヤ婆の正体は露呈した。対決が始まる。圧倒的パワーで死体の群を粉砕する承太郎だが、一点傷を付けられてしまった。敗着かと思いきや、スタープラチナは霧のスタンドを吸い込み本体の活動を封じてしまう。正義の勝利であった。
ジョセフの能力で自供させるべくエンヤ婆を連れて訪れた次の街では、早速追手が現れた。男は如何なる手段かエンヤ婆に植え込まれた肉の芽を成長させ殺害を試みる。DIO は何者も信用しない。口封じである。男の名はダン。鋼入りの(スティーリー)ダン。
ダンの「恋人」により肉の芽を暴走させたエンヤ婆は、最後まで DIO を信じ切って死んだ。「恋人」とは小さなスタンドだ。それが今、ジョセフの脳内に侵入していた。ダンへのダメージはジョセフへのダメージとなり、そして既に肉の芽は植えられてしまった。
弱きスタンドに追い詰められる一行。ダンは承太郎に任せ、残る花京院たちはジョセフの能力で彼の脳内を覗き見る。花京院の提案は、脳内へとスタンドを侵入させることだった。スタンドは精神の力、出来る筈。一方承太郎はダンから受ける屈辱に耐えていた。