「死神」の背後に取り付く「ハイエロファント」。僅かばかりの抵抗も、体内に侵入できる「ハイエロファント」の前では無力であった。こうなっては成す術もなく、世は明け悪夢は覚めた。誰の記憶にも残らぬまま、花京院の孤独な戦いは幕を下ろした。
ある島へと立ち寄る。島に住むのは何とアヴドゥル…に良く似た男。「父親」だとジョセフは言う。一行を拒絶する「父親」の姿にポルナレフは一人落ち込み、そしてランプを拾った。こする。現れた者は言った。「願いを 3 つ言え」。
「願い事を言え」。現れた存在を敵と断ずるポルナレフは、挑発に乗る気持ちで金を要求した。果たして金は現れた。「願い」についてポルナレフは考える。夢。愛。最後に浮かんだものは、死んだ者の復活だった。果たして現れた女性の声は、妹のものだった。
ポルナレフの願いは叶った。妹シェリーは生きていた頃のまま、しかし兄から背を向ける。幸せな追いかけっこの果て、妹によく似た「それ」はポルナレフに齧り付いた。これぞ「審判」の力。叶えた願いで破滅を招く。そしてポルナレフが願ったのはもう一人。
アヴドゥルを蘇らせろ。願いは形を得て、友の姿の土人形はシェリーとともにポルナレフを襲う。願いこそ弱点。「審判」の力に追い詰められたポルナレフは死を覚悟し、しかし現れたもう一人のアヴドゥルが窮地を救った。彼は生きていた。願いは叶ったのだ。
アヴドゥルを始末するため、カメオは願いを迫る。アヴドゥルが要求したものは「痛みの叫び」「恐怖の悲鳴」「後悔の泣き声」であった。それら全てが叶えられ、カメオは二人へ許しを請う。しかし願いを叶える者の願いが聞き届けられることはなかった。
アヴドゥルを再び加えエジプトへの旅は続く。今度の乗り物は潜水艦だ。追手も深海までは追ってこられまい。ジョセフの義手が吹き飛んだ。予め艦に潜んでいたのだ。今度は変身のスタンド。艦のあらゆるものに紛れ、一行を襲う。
「女教皇」。物体に変化するスタンドであり、本体は遠方。変化の判別は不可能に近く、捕獲も難しい。かつ承太郎すら欺く知性がある。状況は不利。そして既に穴が穿たれ沈む艦からは脱出するしか術がない。スキューバダイビングの始まりだ。
ダイビングの経験などほぼ持たない一行は命からがら沈没艦から逃げ延びた。美しい海を行く。追ってくるはずの「女教皇」を警戒しつつ、一行は遂に上陸の目途を付けた……と思われた。「海底」に化けた「女教皇」によって、一行は全員飲み込まれた。
「海底」に化けた「女教皇」により一行は食われた。脱出すべく承太郎を始め、皆の口から敵への褒め殺し大会が行われた。バレた。怒り狂った「女教皇」に噛み潰された承太郎、と思いきやスタープラチナのパワーはこれを粉砕する。いざエジプト上陸。