開幕、ダービーの指が折られた。イカサマを見破られたのだ。こうしてディーラーは無関係の人間に、そしてダービーはゲーム成立のために魂(チップ)切り分ける。土壌が整う。承太郎は魂を賭け、ダービーもまた本気になった。
ポーカー。一度敗北した承太郎は手札の確認もせず勝負に出る。ブラフと見るダービーは応じ、レイズを重ねた。イカサマが行われている。ゲームはダービーの支配下にあった。だが承太郎は平然とレイズに応じた。……ブラフではない?
ブラフだ。そう断じるダービーは勝負に出ようとするが承太郎は更にレイズする。賭けるのは「母親の魂」、要求は「DIO のスタンドの秘密」。コールを吐き出そうとするダービーは、しかし気を失っていた。承太郎の手札はブタだった。
ホル・ホースはボインゴと手を組むことにした。しかし彼の力に疑念を持つホル・ホースに「トト神」は驚愕の予言を示す。女性を尊ぶ彼には実行ぬ。だがホル・ホースは女性を蹴りつけ、そして彼女に這う蠍は死に、暴力は感謝に換わった。
ジョースター一行をつけ狙うホル・ホース達。今度も「トト神」は信じ難い予言を示した。難色を示すホル・ホースは忍び寄っていたポルナレフに追い詰められる。やるしかない。予言の通りホル・ホースはポルナレフの鼻へ指を突っ込んだ。
鼻に指は突っ込んだ。だが次にどうすればいいのか。集合する承太郎たち。ポルナレフがくしゃみをして、ホル・ホースが衆目に晒される。すると、さる因縁からホル・ホースを狙う車がスリップし、承太郎たちを轢いた。予知は絶対である。
四人を無力化したホル・ホースたちは焦らず予言を確認する。そして遂に承太郎を仕留める確実な予言が提示される。「正午丁度に下水パイプへ弾を打ち込む」のだ。残り少ない制限時間の中懸命に行動し、そして遂に予言は実行された。
弾丸はパイプを巡り承太郎の額を、しかし外した。時計が狂っていたのだ。弾丸は戻り、ホル・ホース自身へ返る。敗北する相棒の姿を見て、ボインゴは改心した。鬱屈した日々にさよなら。蹴った箱がイギー当たり、ボインゴは入院した。
イギーは一行から離れ、さる館の前を通りかかった。暇を持て余す彼は異変に遭遇する。館に近づく人間、動物でさえ突如氷の一撃で始末されている。奇しくもそこは DIO の館。鳥のスタンド使いは門番なのだ。氷の照準がイギーを向く。
館の番鳥ペット・ショップ。トラブルを避けるためイギーが素知らぬ顔で去ろうとした矢先、子供が館へ近づいていく。始末された犬二匹の飼い主である。無視しようとするイギーは、しかし門番に立ちふさがる。少年を助けるのだ。