「世界」の静止が限界を迎えた瞬間に承太郎が時を止めた。だが動けぬ相手を一方的に倒すやり方は望まない。承太郎は純粋なスタンド戦を提案し、そして DIO は卑怯にも血飛沫で敵の目を塞ぐ。ぶつかり合う最後の一撃。制したのは承太郎の怒りだった。
前例のない処置が行われようとしていた。DIO の遺体からジョセフへの輸血である。そしてジョセフは無事に蘇生し、DIO の肉体は灰となった。終わったのだ。同時間、ホリィが目覚める。承太郎たちは友と別れ、旅は終わった。第三部完。
広瀬康一は登校中に出会った空条承太郎に「東方」なる姓を尋ねられる。ひと騒動起きる。不良たちが少年に絡んでいる。何をされても動じない彼は、しかし髪型を馬鹿にされて怒った。彼はスタンド使いで、その名を東方仗助という。
仗助はジョセフの子だった。しかし意外にも仗助は関心を示さない。背を向ける彼を引き留める承太郎は結果的に髪型をけなすことになる。一触即発。凄まじいパワーを持つ仗助のスタンドをいなし、承太郎は本題に入る。町に潜む影。
承太郎と別れた仗助は通りすがった商店街で強盗と出くわす。女を人質にする男は車で逃走を図るが、仗助の髪型を馬鹿にしたのが運の尽き。そして瞬殺される強盗の内部よりスタンドが現れた。それは承太郎の言う、街に潜む影の…。
片桐安十郎(アンジェロ)は東方家に狙いを定める。敵スタンドは相手の肉体を内から食い破る。承太郎から警告を受ける仗助の目の前で母の中にそれは入り込んでしまった。瞬時、治すスタンド」の活用で仗助はスタンドを捕らえた。
アンジェロのスタンドを捕らえた。だが仗助は知らない。祖父がかつてアンジェロ逮捕の張本人であることも、故にアンジェロが祖父の行動を調べていることも。一瞬の隙を突き、アンジェロは祖父を殺害し逃走する。戦いはこれから。
東方家。仗助と承太郎はアンジェロの襲撃を待つ。だが待っていたのはアンジェロも同じ。雨だ。言わばスタンドに包囲された状態。そして家の中も雨漏り、水蒸気と、アンジェロは自身の領域を広げていた。追い詰められた二人は…。
策略に嵌り遂にスタンドに侵入される仗助。だが予め飲み込んでおいたゴム手袋を「治し」、その中に捕らえることに成功する。追い詰められたアンジェロは仗助により岩と一体化するまで殴られる。杜王町に新たな名所が誕生した。
アンジェロの口から語られる「学生服の男」。彼がアンジェロをスタンド使いにしたという。ディオの名を口にするその男は何者なのか。アンジェロ最後の悪あがきも意に介さず、仗助の怒りは彼を更に深く岩へと埋め込んだ。