ACID BAKERY

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291-300 話

第 291 話「山岸由花子は恋をする - 1」

仗助と億康が見守る中、康一が告白されていた。山岸由花子。同じ学校の生徒だ。返事に困る康一に突如由花子はキレる。あまりの急変に引いてしまう康一。走り去る彼女を呆然と見送り、口にしたコーラにはびっしりと髪の毛が入っていた。

第 292 話「山岸由花子は恋をする - 2」

山岸由花子は昨日の事を康一に謝罪した。その冷静さに安堵する康一だが、用意された手編みのセーターと料理に息を飲む。由花子は康一に近づく同級生の女子にすら容赦はしない。「髪の毛を操るスタンド」を携え、由花子の暴走が始まる。

第 293 話「山岸由花子は恋をする - 3」

堪りかねた康一は仗助と億康に相談する。安易な拒絶は逆効果となる可能性がある為、二人は康一の悪評を由花子に聞かせて遠ざける事にする。その晩、眠る康一を由花子が襲撃した。「教育」だと康一を拉致する。全ては逆効果だった。

第 294 話「山岸由花子は恋をする - 4」

攫われた先で待っていたのは訓練だった。由花子に相応しい男になる為に康一は人権や尊厳を無視した特訓を強いられる。「夏まで誰も来ない」という言葉に康一は戦慄する。一方で行方の知れない康一を心配し、仗助と億康が動き出していた。

第 295 話「山岸由花子は恋をする - 5」

今や康一に成す術は無い。だが食材を仕入れるという由花子の発言で閃く。「公衆電話があるはずだ」と。そんな考えなどお見通しだと言う由花子だが、「エコーズ」の能力が電話を仗助へと繋げた。救援は要請した。だがスタンドもバレた。

第 296 話「山岸由花子は恋をする - 6」

由花子が戻ってくる。エコーズの音の説得にも彼女は聞く耳を持たない。今度はもっと強く…しかしエコーズに異変が。石化している? 死んだと騒ぐ康一だが、まるで内から殻を破るような変化が起きている事を、由花子だけが見ていた。

第 297 話「山岸由花子は恋をする - 7」

「エコーズ」の死亡を嘆く康一に対し由花子は焦燥を覚える。予感正しく殻は破れ、エコーズは新たな形態と能力を手に入れる。それは変わらず「音」だが、感覚ではなく実態を以て影響を与えるのだ。新しいエコーズ、「エコーズ ACT2」!

第 298 話「山岸由花子は恋をする - 8」

仗助達が駆け付けてくる。由花子は追い詰められつつあった。だが彼女は執念と怒りはより強力に髪の毛を操り康一を絡めとった。手に入らないのならばいっそ…。だが康一自身に書き込まれた「吹っ飛ばす文字」が彼女を彼方へと吹っ飛ばす。

第 299 話「山岸由花子は恋をする - 9」

吹っ飛ばされた由花子はその執念でエコーズを捕獲する。殺意を露にする彼女へ康一は警告する。「崖が崩れる」と。その通りになった。堕ち行く由花子は、しかし康一の機転で救われた。完璧な敗北だ。そして山岸由花子の恋は一層深まった。

第 300 話「イタリア料理を食べにいこう - 1」

いつの間に出来ていたイタリア料理店に寄る事にした億康と仗助。その店にメニューは無く、客の体調で料理が決まるのだ。怪しい。が、水を飲んだ億康に異変が生じる。異常なまでの涙。そして解消される睡眠不足。この店は一体……。

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