康一は殺人鬼の話を康一たちへ共有する。だが敵がスタンド使いでないなら、積極的には動けない。一方露伴は鈴美の墓へ。そして出会った住職に衝撃の事実を聞かされる。15年前の殺人事件に露伴も関わっていたのだ。自分は鈴美に生かされていた。
仗助の視線の先にはそれがいた。ゴキブリの如きスタンドだ。それは小銭を手に駆けていく。合流した億康と共に追えばスタンドは群れを成して集まり、やがて一人の少年の下に集った。新手のスタンド使いは小銭を収穫していた。
重ちーは仲間と出会えた感動から金を差し出そうとする。さすがに受け取れないと拒否する仗助だが、代わりにアイデアを提供した。換金可能なスタンプを集めるのはどうか。八方を走るハーヴェストは大量のスタンプを収穫する。
かくして現金化に成功。予想以上の収益に喜ぶ三名だが、重ちーに変化が。山分けの約束を反故にしたのだ。仕方なく了承する仗助たちだが次いで集めた宝くじの当選に再びテンション爆上がり。重ちーは思った。「半分もやるか」
三人はクジ券を換金すべく銀行へ。だが盲点があった。券には元の持ち主の名があったのだ。怪しむ銀行員。だが能力で筆跡を元に戻すという仗助の機転で急場を凌ぐ。無事500万入手。山分けしようとしない重ちーに仗助は…。
500 万円を頑として譲らない重ちーを億康は殴りつける。友情は決壊した。配分の約束を交わし小切手を持ち去る仗助達だが、直後億康に異変が起きる。「ハーヴェスト」の群れ、その攻撃だった。奪われる小切手。重ちーを追え。
脆弱な群体スタンド「ハーヴェスト」。しかし重ちーはその使い方を本能で理解していた。必死で追いすがる仗助達だが、気づけばアルコールを血管へ直接注入され動けない。最弱が最も恐ろしいのだ。怒る仗助は勝てるのか。
億康が頭を下げた。金さえ差し出し許しを請い、しかしそれは餌だった。能力で手形を奪取、仗助が破り捨てる。回収のためにハーヴェストを散らせた重ちーは理解する。無防備な自分は既に負け、500万は三人でわけるべきだと。
吉良吉影。33 歳独身。特徴の無い男。たった一つの秘密を除けば。ある時、杜王町に住む彼の元を一人の少年が通りかかる。そしてあろうことか彼は吉良の荷を取り違えてしまった。吉良の秘密、「切り落とした女性の手」の入った荷を。
重ちーは中等部の体育準備室に忍びこんだ。そして「袋」から目を離した隙、同時に忍び込んだ吉良は「袋」を回収しようとして、しかしそこへ運悪く仗助たちがやってきた。誰にも気づかれず、吉良は「袋」を回収できるのか。