互いに二勝二敗。だが二連勝の小僧に対し、露伴は二連敗。スタンドも 2/3 まで奪われ、どちらが「下り坂」にいるかは火を見るよりも明らかだ。両者一歩も引かぬ心理戦。最後の一手はあいこ。そして続いて、またあいこだ。
最後の勝負。だが露伴はパーを突き出し、手を変えない事を宣言する。小僧は遠慮なくチョキを出すが手は何らかの力でグーに変わった。先ほど連れられて通りかかった「透明の赤ちゃん」、彼女を利用して小僧の手を変えさせたのだ。
物言いである。赤ちゃんを人質にもう一度勝負を挑む小僧。だが今の露伴に、強運を手放した小僧が勝てるはずもなかった。露伴にスタンドを再起不能にされるくらいならと自殺を選ぶ小僧は、しかし露伴により救われた。完全決着だ。
吉良は己の衝動に苦しんでいた。だが今行動を起こせない。対してしのぶは最近魅力を帯びた夫を挑発する。吉良は苦しんでいた。そしてその様子を盗撮する息子は自身の父親の変化を訝しんでいた。一方「矢」が選ぶ人間は既に6人に上り…。
仗助と億康はミステリーサークルを見つけた。その中心には一人の少年。「ここは地球ですか?」…奇妙な出会いだった。だが本当に奇妙なのはその後。お気に入りのアイスを食べられず落胆する二人に、少年は鞄から冷えたアイスを取り出してみせた。
宇宙人と言い張る「ミキタカ」が気に入らない億康。追及が冗談で済まなくなり始めた矢先サイレンの音が鳴りミキタカは絶叫し…彼は何と「スニーカー」に変身したのだ。それは驚く仗助に装着され、ミキタカは叫ぶ。「これで逃げてくれ」と。
変身能力を持つミキタカは、しかしスタンドが見えていない様子だ。本当に宇宙人なのか。サイレンから逃がしてくれた仗助に礼がしたいと言う彼に仗助は閃く。「サイコロ」だ。指示通りの目を違和感なく出せるそれを携え、仗助は露伴の元へ向かう。
露伴と対峙する仗助。徹頭徹尾訝しむ露伴を言いくるめ、ミキタカが化けたサイコロを使わせる事までは成功する。かくして「チンチロ」は始まり、しかしここからがマズイかった。加減を知らないミキタカは、出る筈も無い目を連続で出してしまう。
サイコロからイカサマは見つけられず勝負は続行。そしてまたあり得ない目が仗助を勝たせた。朗らかに笑ってみせる露伴は次に自分の小指を深く抉った。イカサマはある。露伴は宣言する。次の勝負、もしも自分がそれを見抜ければお前の小指を頂く。
最終戦。酷使されたミキタカは限界で、更にサイレンが鳴り響く。ミキタカはこの音に耐えられない。破綻していくサイコロだが、音の意味が判明した。露伴の家が燃えている。なし崩しに仗助は勝利した事になり、見事お小遣いと露伴から恨みを得た。