ミキタカ絡みの騒動の翌日、バスの中で露伴と再会してしまった。完全に恨まれており、仗助も露伴への敵愾心を募らせる。そんな折、トンネルの中で露伴が仗助に叫ぶ。「トンネルの壁に部屋がある」と。しつこく絡んでくる露伴に仗助は怒る。
露伴の言葉を仗助は信じない。腹を立てる露伴は一人トンネルへ向かう。果たして部屋は見つかった。だが、何かやばい。露伴は乗ってきたバイクで逃げるが、時速 60 キロ以下に減速した瞬間捕えられてしまう。一方、トンネルに仗助の姿が。
仗助はトンネル内に露伴の姿を確認する。来るなと叫ぶ露伴の言葉を無視する仗助を敵は襲った。それは「養分」を吸う。露伴の助けもありトンネルから脱出し、転がるバイクに仗助は跨る。時速60キロ以上で走りながら、敵本体を叩くのだ。
バイクで時速 60 キロを超えるなど容易い。仗助は敵スタンドを突き放し、稼いだ時間で電話をかけようとする。だが何という事か、敵は一瞬にして姿を現した。時間も距離も関係なく、時速60キロ以上を維持しなければ追いつかれる。どうする?
運よく携帯電話を手に入れた仗助は康一と連絡を取る。そして判明したのは昨日トンネルで事故が起きているという事。この被害者が敵の本体なのでは? 怪我を治す為に「養分」を欲しているのでは? 方針は定まった。だが目の前には海が…。
追手を欺きつつ敵本体のいる病院へと向かおうとする仗助。だが気づいていなかった。バイクのガソリンが尽きかけていることに。気づいた時には既にバイクは減速を始め…仗助は安堵する。自家用車からガソリンを拝借し、再び病院を目指す。
病院へ先に辿り着いたのは康一だった。病室を特定した直後、仗助がバイクごと突っ込んでくる。病室へ向かう仗助だが、敵スタンドが目の前に立ちはだかった。最早突っ切るまで。しかし養分を奪われ倒れ伏す仗助の目の前には、一人の男が。
「本体」噴上裕也を前に倒れた仗助は、しかし点滴から養分を補給する。至近距離。時速 60 キロなど目ではないが、怪我人を攻撃するような仗助ではない。だから怪我は治した。これで心は痛まない。「事」が済み、仗助は爽やかな息を吐いた。
ある日忍が吉良に泣きついた。奇妙な猫が、まるで「矢」で射抜かれたような穴のある猫がいたと。しかし猫は哀れな事に忍が暴れた事で死亡していた。翌日、雨の後。猫が埋葬された場所から植物が芽生えた。それは「にゃあ」と鳴いたのだ。
つい最近まで猫だった「植物」は自らの変化に驚いた。朧げな記憶の中、しかし自分をひどい目に合わせた忍に怒りを燃やす。そして発現した「能力」で彼は攻撃を行った。吉良は目撃する。忍の爪を剥がし、飛ぶ鳥を落とすその能力の正体は?