康一が消えた。仗助が捜索を依頼したのは「ハイウェイスター」の噴上だった。「臭い」に関しては猟犬以上だ。だが臭いを辿った矢先、一人の男がそこにはいた。背を向けた男に掴みかかる仗助の腕の中には、しかし気を失う母朋子の姿が。一体…?
時を遡る。帰宅した朋子は無人の家に気配を感じる。そこにいたのは見知らぬ少年だった。逃げ出す朋子に少年は「エニグマ」を発動する。それは「恐怖のサイン」を露にした者を「紙」にする能力。――そして「現在」、仗助もまた「サイン」を……。
敵は仗助に恐怖させようとするが、寸でで堪える仗助に痺れを切らし、少年は姿を現した。様々なものを「紙」に出来るエニグマ。紙を破けば中身も破壊される。少年は「広瀬康一」と書かれた紙を車の前へ投げ出し、それを見た仗助は遂に恐怖した。
「紙」にされる仗助は、しかし「康一」がブラフだと感付いていた。だがそれでも……。勝ち誇り、杜王グランドホテルへ向かう少年だが、その懐をハイウェイ・スターが弄る。この危険人物をのさばらせるのは噴上裕也にとって「格好悪い」事だ。
仗助達を取り戻す為にエニグマの少年を追跡する噴上。だが追った先、タクシーの中は無人になっていた。車内で包まれた「紙」からは仗助達の臭いがする。多くの罠に対処しながら、二人が薬品で溶かされる前に、噴上は意を決して罠に飛び込む。
開いた紙にはシュレッダー。「仗助」たちが飲み込まれる。恐怖の余り噴上は遂にサインを露にした。紙になる彼は、しかし狭いシュレッダーから「仗助」たちを救い出す。復活した二人に成す術なく、エニグマの少年は無力な「本」へと変えられた。
今日も必死に衝動を抑える吉良。ある日、通りすがりのカップルから侮辱され、遂に。家に押入り余分なものを消して、彼は念願の「腕」を手にした。復讐ではない。伸びた爪を切っただけ。満たされた吉良だが、早人の尾行に気づかない。
吉良は早人の入浴時に踏み込み、先の犯行を見られたと確信する。始末するしかない。しかし寸前、今も含め全て撮影されている事を吉良は知る。早人は自分が死ねば録画テープを誰かが見つけるだろうと宣告。殺人鬼が脅迫されている。
吉良捜査の為に撮影した写真を眺める露伴は気になるものを見つける。まるで誰かを尾行するかのような少年。ランドセルには「川尻早人」と…。直後、訪問者。焼けた家の修繕の為に呼んだ建築士だ。彼は異常なまでに「背中」を見らたがらず…。
絶対に背中を見せない建築士に露伴の好奇心が刺激される。見たい。そう思った露伴は止まらず、彼を騙してまで背中を暴いた。すると彼の背中が「剥がれた」。血を吹いて死ぬ男。すると露伴の背中に奇妙なものが現れる。スタンド攻撃だ。