早人は猫草の力を借りて吉良殺害を目論む。同じ内容の朝だが、今の早人には決意が漲っていた。だが来る筈の吉良が来ない。奴は早人の様子を訝しみ遠目から観察をしていたのだ。遠いがやるしかない。露伴が死ぬまで後二分。
吉良が木陰から出てこない。早人の決意が吉良を警戒させるのだ。迫る運命が早人を絶望させていき、しかしそれが逆に吉良の警戒を解いた。瞬間、空気の弾が吉良を貫き、しかし偶然ポケットにあった時計が重症を防ぐ。失敗した。
運命は変わらない。無敵の「バイツァ・ダスト」を誇る吉良は自ら本名を口にする…その運命を知っていた早人は既に呼び出していた。仗助に聞かせる為に。そして遂に吉良は能力を解除する。露伴は死なない。早人は運命に勝った。
近接において「クレイジー・D」に後れを取る「キラー・クイーン」だが、その手は触れたもの全てを爆破する。故に触れず攻撃可能な億康は、しかし次の瞬間、腹に穴を開けた。空気の爆弾。「猫草」の力を吉良が利用したのだ。
猫草の放つ「空気」を「爆弾」に変える攻撃によってダメージを負う仗助はしかし、起爆が吉良本人の間近で行われない事を見抜き億康へと接近する。だが「治そう」とするその手を早人が静止する。まさか億康の体は今、吉良によって…。
億康の体は爆弾に変えられている、かもしれない。覚悟して治すか否か。迷う時間は無く、最も早く決断したのは早人だった。自分が億康に触り爆破の負傷を治して貰えばいい。駆け引きに負けた吉良は次弾を放つ。億康は目を覚まさない。
雨が体を濡らす中、動かぬ億康を見捨てられない仗助は迫る空気弾を切断する。だが付与された「爆弾」は解除されない。そして起こる爆破は、しかし巧みに対処した仗助を捉えなかった。改めて仗助の能力を危惧する吉良。雨があがった。
自分に有利な屋内戦に持ち込んだ仗助。決着の時は近いのだと、仗助は屋敷に入ってくるであろう吉良を警戒する。その時早人が「空気」を感じた。空気弾だ。しかし外からは分からない筈なのに、吉良はどのようにしてこちらの位置を…。
吉良は屋外だ。だが空気弾は仗助を追尾する。何らかの方法で位置を把握しているのだ。そして空気弾は爆発し仗助へ深刻なダメージを与えた。一方、仗助が自分の血を混ぜて作った弾丸は、吉良に付着した仗助の血へ誘引され、深く抉る。
痛みに喘ぎつつ吉良は次弾を発射する。ダメージはあちらが大きく、撃てば勝つ。一方仗助は吉良がこちらの位置を知る仕組みを明らかにした。写真のおやじが電話で知らせていたのだ。それを逆に利用され、おやじは爆破されて消えた。