ジョルノの機転でミスタも気づく。発砲。弾丸はかすりもしないが、ここからがミスタの能力。弾丸に憑く小人がその軌道を変えて男の足を負傷させる。血痕の先はトラック。発進する車体、その真上に敵はいた。頭を撃つが軽傷だ。
頭を撃たれても死なぬ敵。一端車体から離れようとするが出来ず、運転手も同様のようだった。「固定」する。それが敵の能力。銃撃が致命とならないのはその為だ。再び敵を撃つミスタ。やはり傷の浅い敵をそれでも倒す方法は…。
残弾数を確認しミスタは驚愕した。「4」発。ミスタにとって最悪の数。だから放った3発はコントロールを失い敵から逸れ、「固定」を応用した敵の攻撃はミスタを深く抉る。残弾数は「4」から「1」。故に最悪の状況は終わったのだ。
口腔へ向け放たれた最後の一発は、しかし防御された。敵は捉えていた弾丸を利用しトドメを刺そうとするが、この瞬間こそミスタの狙い。「ピストルズ」により逆に返された弾は、敵の頭部へ食い込んだ弾を一発分押し込み、遂に倒した。
ブチャラティ達の元へ現れた二人組の内、一人はなんと組織の幹部だった。能力で隠していた財産を収め、ブチャラティは見事幹部へ昇進し、ポルポの役割を引き継ぐが、同時に彼の遺した仕事も遂行せねばならない。それはボスの娘の護衛だった。
清掃員に扮する一人こそボスの娘トリッシュだった。彼女が娘である事はボスも認めるところであり、その繋がりに気づいた「敵」からの護衛がブチャラティ達の任務だ。敵はスタンド使い。組織の裏切りものは既に動いている。
買い出しに出たナランチャは道中車を停めた。何かおかしい、そう感じる。すると業を煮やしたのか、いつの間にか見知らぬ男が車内に座っていた。不意にスタンド攻撃を受け、ナランチャは自らもスタンドを出す。それは飛行機の形で…。
ナランチャの「エアロスミス」から放たれる銃撃・爆撃。しかし車内には既に敵の姿は無かった。「小さくする」。それが敵の能力。その力で逃れそして今ナランチャも小さくなろうとしていた。拷問して、「娘」の居場所を吐かせるのだ。
ブチャラティに惹かれギャングとなったナランチャは今、危機に瀕していた。体が縮み、所持金も縮んでいる為、連絡など取りようが無い――嗤う敵に反しナランチャはスタンド能力で電話を一部破壊、金を入手する。これで連絡が取れる。
電話線を切断し仲間への連絡を阻止する。ナランチャが縮みきるのを待つ敵だが何と居場所が特定された。辛くも逃れて隠れるものの、再び発見される。そんな事が再度繰り返された。これは「エアロスミス」に隠されたもう一つの性質――。