ナチスドイツ。この国の情報網にストレイツォの行動は感知されていた。遺跡の場所を知るため頼った人物は死んだはずのスピードワゴンである。一方ストレイツォが遺した「柱の男」という言葉の真意を探るため、ジョセフはメキシコへ向かう。
メキシコ、ナチス基地。そこには既に遺跡より切り出された"柱の男"が眠っていた。正体不明の男の蘇生実験が始まる。一方ジョセフもメキシコへ辿り着いた。ジョセフもナチスもお互いを知らない。"柱の男"という一点が、両者を結びつける。
実験によって復活した柱の男「サンタナ」は――しかし知性無き原始人に過ぎぬように思えた。落胆するシュトロハイムは吸血鬼化させた捕虜をサンタナへぶつける。注目の対決は一瞬で終結した。吸血鬼とは柱の男の食糧に過ぎなかったのだ。
砂漠を行くジョセフに追跡者がいた。ナチス親衛隊コマンドー、その名はドノヴァン。しかしプロの軍人と言えどジョセフの敵ではなかった。一方ドイツ軍基地にてサンタナは吸血鬼を取り込み、人の言葉さえ学習していた。ジョセフの敵はここにいる。
ドノヴァンからスピードワゴンの生存を聞かされたジョセフはナチスの実験場へと潜入する。一方、サンタナは一同の視界より忽然と消えていた。録画映像の中、サンタナは自身を変形させ空気供給管へと捩じり込んでいた。奴は近くに潜んでいる…。
空気供給管より脱出したサンタナはシュトロハイムたちの眼前へと姿を現した。常軌を逸した怪物を前に死を待つばかりの一同に一人の男が立ちふさがった。波紋、そしてこの性格…ジョセフ・ジョースター。ジョジョと柱の男が遂に相まみえる。
吸血鬼より強い敵を出そうと考えた荒木先生の答えが「吸血鬼を食べる生き物」だったの、「分かりやすさって強武器だよな」って感じだ。
対峙するジョセフとサンタナ。だが両者戦う気は無く、緊張の糸が撓んでいく。しかしサンタナがスピードワゴンに危害を加えようとした時ジョセフが動いた。吸血鬼をも滅ぼす太陽のエネルギー。そして驚くべきことが起こる。波紋がきかない。
サンタナの表皮は波紋に対するアースの役割を果たす。ジョセフはどうにかして波紋を流そうとするが悉く防がれてしまう。遂にはサンタナに取り込まれ捕食される寸前、しかし作戦通り体の内側から波紋が炸裂した。
柱の男に波紋は通じる。だがジョセフのそれは訓練されたものでないため効果が薄い。ジョセフはサンタナを日光の下へ引きずり出そうとするが大人しく応じる筈もない。手段が尽きる際、シュトロハイムの覚悟が日光を招き入れる。
日光はサンタナを…仕留めない。寸前でシュトロハイムの肉体に逃げ込んだのだ。シュトロハイムは「他の柱の男」の存在を仄めかして自爆する。それでも生き延びようとするサンタナを、ジョセフは今度こそ日の光の下へと晒すのだった。