奇怪な指は冷蔵庫ごと機外へ追い出し一安心…とは行かなかった。ジョルノはラクガキを見つける。それは廃棄した筈の「指」がジョルノの腕に憑りついて書いていた。腕が食われていく。見つけたラクガキにはこうあった。「死体に喰われる」
ジョルノの腕をミスタが切断するが今度は「ピストルズ」が喰われる。次に「エアロ・スミス」も。そして逃げるトリッシュが襲われ…。だがジョルノが敵の探知対象がスピードであると察し、自分の残った腕に喰いつかせる。このまま機外へ…。
ジョルノが腕を失い、もう誰の傷も治らない。トリッシュは自分が災厄の種である事に一人沈む。ふと違和感を覚える。追い出した敵が戻ってきた。だが襲うのは彼女ではない。ジョルノの腕に成ろうとするブローチだ。守れるのはトリッシュだけ。
座席を倒す。敵がそちらへ反応する間にトリッシュはブローチの元へ向かう。だが衝撃で割れた瓶の中見が足を伝い、敵はその速度を探知した。喰われる寸前、水滴の伝うブーツが足を透過するように脱げる。顕れた女性のビジョン、その正体は…。
柔らかくする。それが能力。だが使い道が分からずトリッシュは閉所へ逃げ込んでしまう。追い詰められ、しかし敵は柔らかくした時計を破壊できぬまま攻撃し続ける。後は秒針よりもスローに敵にを刻むだけ。「スパイス・ガール」はひと味違う。
敵を細切れにし、だが飛行機は落ち始めていた。敵がエンジンのエネルギーを取り込み巨大化したのだ。トリッシュはブチャラティ達のいるコックピットを能力でパラシュートに変え減速。分離した機体の速度に憑いたまま、敵は空中で爆散した。
多くの犠牲を出したかに思えるこの戦い。しかしトリッシュは既にジョルノの腕を入手している。誰も再起不能にはならないのだ。一方、飛行機墜落の報を受けたボスは一行の生存を感知していた。行先はサルディニア。自らが出向き始末するのだ。
サルディニアの占い師は奇妙な少年と出会う。占い師としての興味が少年を紐解いていき、やがて少年は少年でなくなっていた。筋骨、年齢、別人だ。「二重人格」…答えに辿り着いた時占い師は「キング・クリムゾン」により始末されていた。
トリッシュの母親が写る写真を持ち、少年は目的地へ向かう。だがツイていない。乗ったタクシーの運転手は悪質なタカリだった。。少年(ドッピオ)の中の彼でないものが目覚めた時、気配。暗殺チームのリーダー、リゾット。勝負の時だ。
ドッピオへ迫るリゾットは、鋭い観察力で正体を探る。唯の小心者と判断するが、ドッピオが遠くで偵察する「エアロ・スミス」に反応した事を見逃さなかった。本性を露にするドッピオは、しかし喉からカミソリを吐き出して苦しむのだった。