戦士リサリサ、彼女をこれより師と仰ぐ。素直に従うはずもないジョセフだがその実力を目の当たりにしては受け入れるしかない。そしてエア・サプレーナ島にて訓練が開始される。まずはつるっつるの柱、「地獄昇柱(ヘルクライム・ピラー)」!
「地獄昇柱」、それは波紋以外を拒絶する柱。波紋に不慣れなジョセフは、しかしシーザーの挙動を観察し一点集中のコツを掴む。徐々に頂上へと近づいていくが、小休止を挟もうとしたその時、罠が起動した。柱は波紋以外を拒絶する。
仕掛けにより噴出する高圧の油カッター。シーザーは純粋な波紋操作でこれをクリアするが、未熟なジョセフはそうもいかない。だがこういう場面で賭けに出てしまうのがこの男。ジョセフは自らの至らなさを逆に利用し、見事仕掛けを乗り越えた。
試練を乗り越えたジョセフには驚くほどの上達が現れていた。更に新しく加わった二人の師の下でメキメキと鍛えられ、タイムリミットまで残り七日。ジョセフは気づいてしまう。リサリサが所有する宝石こそ「エイジャの赤石」であることに。
スリテクに(スリのテクニック)って注釈つけるの、要る?
カーズが石仮面を作った理由は自らが完全なる不死として太陽を克服する為だった。スーパー・エイジャは仮面を強化するアイテムなのだ。そして赤石を持つリサリサの下へ敵は必ず現れる。故に最終試練、その折にジョセフとエシディシは邂逅した。
師ロギンズはエシディシによって殺害された。変わらずジョセフを無視しようとするエシディシだったが、鍛えられた今の波紋は到底無視できるものではない。師から与えられた力で、まずは腕一本のダメージを与えることに成功した。グラッツェ。
腕を奪う。素晴らしい戦果と思いきやエシディシにダメージは無かった。むしろこれまでの敵と異なりジョセフの方敵の持つ不気味さに動揺してしまう。更にエシディシには秘められた能力があった。ワムウが「風」なら、エシディシは「熱」だ。
エシディシの攻撃を躱しつつジョセフは罠をはる。糸の結界に波紋を伝導させるのだ。だがエシディシは笑みを絶やさずそして糸は断ち切られてしまった。彼もまた己の血管を伸ばしていたのだ。より深く罠をはった者が勝つ。これはそういう戦いだ。
最近は義務教育で習うと聞きますが改めて。ワムウの元ネタは「ワム!(Wham!)」、エシディシは「AC/DC」、カーズは「カーズ(The Cars)」らしいです。へー。
切断された糸。だがより深く罠をはっていたのはジョセフだった。柱の男の叡智を最新のロープマジックが上回ったのだ。エシディシはあえなく消失し解毒剤をドロップする。だが勝利を喜ぶジョセフの背中には、おぞましき肉片が蠢いていた。
サンタナの仮死化とエシディシの消滅。両者の末路の差異についてジョセフが触れ、自身の波紋の成長ということで納得していますが、何度読んでも違和感が残るシーン。サンタナは結局もう出てきませんが、当初は何かしらの役割が与えられていたのでしょうか。
赤石の在処が柱の男に知られてしまった。報告の為にリサリサの下へ向かうジョセフだったが異変を察知する。使用人のスージーQの様子がおかしい。赤石も消えた。ジョセフを伝い侵入したエシディシの残骸がスージーQを乗っ取ったのだ。