「あたい、スッポンモドキの『トンちゃん』。ローソンで『午後の紅茶 エスプレッソティー・ラテ』を馬鹿みたいに買いまくってくれた礼をしたい。願い事を三つ言えといっているのだ……」
午後午後午後午後午後午後午後午後午後午後
「あ……あなたは新手の楽器使いッ!? 『ギー太』! ……わああッ。すごいパワー……! このパワーからすると本体はかなり近くにいるんだねッ! 何者ッ!」
「その質問に対する答えが一番目の望みか? そんなつまらん願い事でいいのか?」
「なにが『三つの願い』なのッ! あなたにはこの私にすぐにでもムギちゃん T シャツを当選させることができるっていうのッ」
「それが『ひとつめの願い』か?」
「出来るものならやってみてよッ」
「よかろう。かなえよう」
「えっ」
「チェケラッチョイ(君に紬あれ)!」
「わーッ! ……。あっ。こっこの画面は! まさか!! 『商品の配送先を登録してください』……本物だ……」
「二つめの願い事を言え! かなえてやろう」
「こ……この〜〜。よ……よお〜〜しそれならこの私を……幼稚園の先生にしてみせてッ! 子どものころからなりたかったのッ! あ、ちょっと待って。ちょっと待って。やっぱりミュージシャンがいいなァ――ッ!! 高校卒業までに武道館に立ちたいな。今すぐやれるものならやってみてよッ!」
「ミュージシャンか……いいだろう」
「い、いや……待って。やっぱりちょっと待って!」
午後午後午後午後午後午後午後午後午後午後
「……死んだ人間を、生き返らすことは……できるの?」
「その質問に対する答えがお前の第二の望……」
「うるさいッ! 私の殺された妹を生き返らせてッ! 友達の和ちゃんを生き返らせてみてよッ! できるわけないよねッ!」
「できないよ」
「あ、できないんだ」
当たりました。