『ジョジョリオン』4 巻も出たし『荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟』も出た。また積本消化の優先順位が入れ替わるのか、と言ったところで、何げなしに『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』を読み返していてふと思った事がありました。 123P からの「私の知らない私の息子」で荒木先生は、スティーブン・キングの『ペット・セメタリー』をキング原作のホラー映画で最も怖いと評した上でこう述べています。
『主人公は若い医者で、家族で田舎町に引っ越してきたのに、幼い息子が交通事故で死んでしまいます。(略)さらにその田舎町には呪われた丘があって、土地の人々はそこに死体を埋めると生き返ることを知っている。(略)生き返るのが息子の形をした別の何かだとわかっていても、望んで魂を売るような真似をせざるをえないというか、人間が足を踏み入れてはいけない領域に踏み込んでしまう』
『ペット・セメタリー』については「みんなも……観てみろッ!」としか言えませんが、『ジョジョリオン』のベースの一つにこの映画があるかもしれないと意識してみると、なかなか哀しい背景が見えてくるように思えます。
「呪い」とは何なのか。吉影に混ざっているのは何者なのか。『鬱ごはん』はどこに行けば買えるのか。 amazon の中古が馬鹿高いんだけど何とかならないのだろうか。謎は深まるばかりである……。