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『ハピネスチャージプリキュア!』に見る一抹の不安

世界中にプリキュアがいて活躍している、という設定が開示された時点で実はそれはあってですね、要するにプリキュアが「主人公たち」と「その他」に二分されたことに対してちょっとどうなのと思ったのです。プリキュアとはリーダー・サブ問わず、否応なく主人公です。プリキュアになるということは主人公になれるということ。だからこそプリキュアは憧れの存在になりうる、と思うのです。しかし本作品において、プリキュアは「主人公」と「そうでないもの」に分けられてしまった。つまりプリキュアになっても主役になれない可能性が提示されたのです。我々は「なりたい自分になりたい」んじゃない。「なりたくない自分にならなくてもいい特権」と「苦難を越えた先に希望が存在する確約」が欲しいのです。その特権持ちこそが主人公という役職であり、プリキュアなのです。我々からそんな「特権階級への憧れ」を奪うというのか……。『プリキュア』は 10 周年めにして、どこへ到達しようとしているのだろうか。こんなことを書きたいんじゃなかった気がするものの、上手いことまとまらなくて結果ボツ、といういつものパターンを回避するために、想いよ、届け……!

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