面白さとは「相関」である
- 漫画が面白いって素晴らしい。ここ最近の『HUNTER × HUNTER』を読んでいるとそう思う。どこをどう切り取っても面白い。新しいキャラクターや暗黒大陸の謎についてもそうだし、それ以上にレオリオやクラピカ、もちろん主人公であるゴンやキルアがそういった新要素とどう関わっていくのかという辺りに凄まじい求心力がある。「おもしろさ」って、要するに「相関」だよなと思う。独立して存在していた複数の要素が関わっていき、影響を与え合い、単独では見いだせなかった光を放つ。「面白い」というのは、その輝きを指す言葉なのだ。
- パリストンがジンの戦闘を見て汗をかく様子とか良いよね。こいつ腹芸が複雑すぎて本心は読めないけど、色々おいておいてジンの「才能」に対して驚いた様子は本物だったと思う。「とんでもなく頭も良いし狂っていて考えも読めない奴だけど、驚くべきものを目の当たりにすれば普通に驚く」っていう、ちょっとした人間味が凄く好きだ。
- ところでゴンの念がリセットされたのは「ジャジャン拳」から別の能力に乗り換えるためかな。この辺を想像するのも楽しい。
- あれですかね、まさかクイーン・ミラージュって元プリキュアだったりするのか。ブルーのことが好きで、でもブルーから拒否された結果、その傷が現在のミラージュを産んだ? だから「プリキュアは恋愛禁止」なんだろうか。そりゃ何で禁止なのか言えないわな。しかしだとするとブルーの野郎が口にする「恋愛禁止」はある一面において「俺に惚れんなよ」と訳せるし、そんな傍らで多感な女子中学生をたぶらかしている。……諸悪の根元じゃねえか。殺せ! プリキュアハンターなにしてる! プリキュアなんぞをハントしてないで今すぐこいつをデストロイしろッ!
- でもこの仮説が正しいとすると、クイーン・ミラージュは史上初の「闇堕ちしたプリキュア」になる。ダークプリキュア系は、そういうものとして生み出されているので当てはまらない。なんかそう考えてみると、世界中にプリキュアが蔓延している点といい、『ハピネスチャージ』はこれまでの「プリキュア」の定義を更新する結構な意欲作なんじゃないだろうか。さすが 10 周年。『プリキュア』を破壊する『プリキュア』ということか。
- ところでヒメちゃんの人魚は水着に該当しないの? 法の穴を上手いこと突いたな。
- 『闇芝居』二期の二話目なんですが、あれ、おじさんはどうやって子供たちに語って聞かせてるの? 「ほんでぇ、台所から出てきた影がぁ、ドゥワァ〜なってぇ、どんどんグワァ〜でっかなってってぇ、団地全体にブゥワ〜なってぇ、そしたら悲鳴めっちゃ聞こえて……おしまい」 千原ジュニアなのだろうか。しっかりして欲しい。
- 『アリエッティ』はねえ、前に初めて観た時に凄い拍子抜けした覚えがあるんですが、今回の視聴で正体が分かった気がする。「アリエッティ達に迫る危機」を序盤から臭わせすぎたのでは、と。しかし人間に隠れてという前提からして観ている側はその危機を常に予感しなければならない。だから「アリエッティたちが人間に追い立てられる話」として終始してしまい、ボリューム不足に感じたのではないかという結論に達した。思うに、もっと「借りぐらし」のパートに時間を割けば良かったのでは無いだろうか。この作品の主題は「観ている我々の生活空間の中にもアリエッティたちが紛れているかもしれない」というファンタジーの提供だと思うので、追い立てられて逃げていく彼女たちの恐怖と人間の負の面の描写、両者の交流だとかは二次的なもので構わないと思うのです。必要だったとは思いますけどね。何なら事前の情報を最小限にして、借りぐらしが進んでいく内に「そこは実は人間の世界で」「アリエッティたちは小人だった」という開示でも良かったかもしれない。
- 『さばげぶっ!』ED の「サバイバルー!」で『妄想アイロニー』を思い出すけど、言いがかりに近い自覚はある。
- 『プリパラ』のみれぃちゃんの正体には普通に騙された。普通に騙されて普通にびっくりした。
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