ついにこの日がやって来たッ！ 待望の四部映像化ッ！ 「初の」という意味では二部もそうだったが、しかし尺に余裕があっただけに、ある意味予想の範囲に収まってくれていた。しかし四部以降、全くの未知数！ 三部よりも長尺かつ、三部のように話の区切りも一定ではない。かと言って何を削っても文句を言われることだろう。そして製作の難度は後続の部ほど高くなっていく。健闘を祈りたいッ！
さて、軽快なレイディオから始まる抜群なモーニング。ご機嫌な朝飯を用意するのは、女性の腕、そう、「腕のみ」だった。とても恐ろしい導入だね？ そして器用な奴だね？ マジックハンドで調理するより難しいんじゃないの。今度の舞台はS市杜王町。そこにはこのような魔物が潜んでいるのだ。そして訪れたるは我らが空条承太郎。顔が違う！ 一旦破壊された後に違う形へと修復されたと勘違いしている視聴者諸君には申し訳ないが、これはそのような事情とは異なる。原作者の荒木先生は書き続けるごとに、時代を経るごとに画風を進化させていくのだ。アニメ版もまたその軌跡を追いかけていく不退転の決意のもとに製作されているのだろう。この感じは、大体四部後期から六部くらいの雰囲気だろうか。次いで登場するのは広瀬康一くん。とるに足らないド一般人である。だがゆくゆくは、四部のもう一人の主役とも言えるほどに成長を遂げていく、男の中の男だ。原作では精神的な成長とともに肉体が縮んでいく彼だが、さすがにアニメではやらないだろう……と思ったけど一話目にしてどんどん縮んでませんかねッ!? 承太郎、そして康一くんが出会った。そして二人の視線の先、そこにいる人間こそ、四部の主人公にして、今回の「ジョジョッ」! 東方仗助に他ならないッ!
『ジョジョ』とは「旅をする物語」と言っていい。敵を目指し、或いは敵の目から逃れるために、或いはレースによって、「移動」を行う物語だ。だが四部は違う。全てが杜王町で行われ、完結する。様々な敵と戦い、そして仲間が増えていく。だがその全てはッ！ 彼ら「三人」の出会いから始まるのだ！ 「破壊したものを直す」能力を持つ東方仗助は、最初の敵「アンジェロ」とどのようにして戦うのだろうかッ。
ところで「ナイフぶち込むことに決めたぜ」って良いですよね。「やるぞ」って気持ちが伝わってくる。