「極悪中隊(バッド・カンパニー)」ッ! それが虹村刑兆のスタンドである。これでどうやってアンジェロのいる牢獄に侵入したのかというと、こう、なんか上手いことやったのだッ! いや実際「バッド・カンパニー」は相当強く便利だ。何せ個人が私設軍隊を保有しているようなもの。人の目には映らず、しかもあのサイズだから潜入などお手の物だろう。看守を無力化して本体が監獄に潜入するなど楽勝だと言い切るッ! しかも人間の精神力が原動力な分、兵站も必要ない。今回仗助にやられてしまった三人の歩兵も、きっと時間が経てば復活するのだろう。不可視! 不死身! のスタンドパワー! まさに極悪ッ。そして軍隊、いや群体型のスタンドもこれが初出。「スタンド能力は一人一体」という原則の範疇で、こういう変化球を投げてくるあたり、部が変わっての「仕切り直し感」がある。このスタンドが印象深いのは、そういうところにも魅力があるからではないだろうか。