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『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』第 14 話「漫画家のうちへ遊びに行こう その 1」

さあ、来ましたね。『ジョジョ』指折りの人気者、岸辺露伴先生です。正直、『オールスターバトル』で声優が発表された時は違和感があったが、今はもう、こっちの方に違和感を覚えてしまう。むしろゲーム前の段階ではこういう低い落ち着いた声の方をイメージしていたというのに。結局、何事も慣れなのだろう。

康一君は、同級生の眼球を潰した男、間田敏和とともに漫画家の家に遊びに行く。迷惑だろうから遠慮しろという話だが、それでは話が進まないので仕方がない。で、結論から言えば漫画家・岸辺露伴はスタンド使いであり、訪問した二人はたっぷりと痛い目を見て帰ってきた。いや間田の方はそうでもないか。よかったなあ、つまらない人間で。スタンド「ヘブンズ・ドア」は対象を本に変えて、それを読むことができるスタンドである。他人の人生経験を嘘偽りなく取り入れることが可能で、またそこに手を加えることもできてしまうという、クリエイターとしてはこれ以上ないと言うほどの一品だ。ところで露伴は矢に貫かれることでスタンドを発現させたタイプではあるが、トニオと同じある種の修道者だ。彼らは例外なく我が道にしか興味がなく、故にこそ目覚めたスタンドは強力である。トニオさんのようにその力の矛先が周囲の豊かさに直結するのであれば良いが、岸辺露伴は自分の幸福のためならば他人を積極的に巻き込んでいくタイプの性格だった。同じ職人タイプのスタンド使いでも、ここまで違う。そういう意味では、「イタリア料理を食べに行こう」の次に今回の話が配置されているのは、なるほど意図的なものだったんだなあと考えさせられる。

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